コロナ禍で「首都圏や大都市に住みたくなった」 地方の20代、なぜ?:学情が調査
就活情報サイトを運営する学情は、20代の社会人570人を対象に「住む場所の希望」に関するアンケートを実施した。その結果、地方に住む20代の約2割が、コロナ禍により「希望する住む場所に変化があった」としており、中でも半数以上は首都圏や大都市に住みたいと考えていることが分かった。
就活情報サイトを運営する学情は、20代の社会人570人を対象に「住む場所の希望」に関するアンケートを実施した。その結果、地方に住む20代の約2割が、コロナ禍により「希望する住む場所に変化があった」としており、中でも半数以上は首都圏や大都市に住みたいと考えていることが分かった。
地方に住む20代のうち、約2割が「コロナ禍で、希望する住む場所に変化があった」(19.8%)と回答した。「東京など首都圏に住みたいと思うようになった」が34.9%と最多で、次いで「大阪・名古屋など大都市に住みたいと思うようになった」「地方に住みたいと思うようになった」が23.3%と同率で並んだ。
回答した人からは「東京は生活費が高くても、経験できることや出会える人が多い」「地方はテレワークが進んでいない。東京や大阪の企業でテレワークと出社を組み合わせた働き方をしたい」などの声があった。
また、1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に住む20代のうち「コロナ禍で、希望する住む場所に変化があった」と答えたのは17.5%だった。変化した内容では「郊外に住みたいと思うようになった」(40.5%)が最多で、「東京23区内に住みたいと思うようになった」(26.2%)、「地方に住みたいと思うようになった」(23.8%)と続いた。
回答者からは、「テレワークが中心なので、都心にも出やすく、広い部屋に住める郊外への引っ越しを検討している」「テレワークを経て通勤時間が大きな時間のロスだと感じ、職場の近くに住みたいと思うようになった」などの意見が寄せられた。
一方、関西に住む20代で「コロナ禍で、希望する住む場所に変化があった」と回答したのは13.3%にとどまった。そのうち約半数が「大阪・名古屋など大都市に住みたいと思うようになった」(53.3%)と答えた。次いで「郊外に住みたいと思うようになった」が26.7%、「東京など首都圏に住みたいと思うようになった」が13.3%と続いた。
回答者からは「コロナを理由に住む場所に関する希望は変化しなかった」「東京ほどテレワークの企業が多いわけではないし、地方ほどコロナ禍で行動が制限されているわけではない」などの声があった。
調査は2月21日〜3月7日、インターネットで実施した。
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