すかいらーく、台湾で出店強化 「武蔵野森珈琲」など3ブランドオープン 台北に新工場も:日本食ニーズ高く
外食大手のすかいらーくホールディングス(HD)が台湾で新規出店を強化している。4月27日、台湾1号店となる「武蔵野森珈琲」を始め、3ブランドを同時オープン。さらなる事業展開を見据え、5月中旬には台北で最新設備を導入した新工場を稼働させる。
外食大手のすかいらーくホールディングス(HD)が台湾で新規出店を強化している。4月27日、台湾1号店となる「武蔵野森珈琲」を始め、3ブランドを同時オープン。さらなる事業展開を見据え、5月中旬には台北で最新設備を導入した新工場を稼働させる。
新たに出店するのは、台湾初出店となる「武蔵野森珈琲」のほか、しゃぶしゃぶ専門店の「しゃぶ葉」、ステーキ専門店の「横浜牛排」の3ブランド。5月16日にグランドオープンする「三井ショッピングパーク ららぽーと台中」に、すでにプレオープンしている。
初出店の「武蔵野森珈琲」はパンケーキやコーヒーなどをそろえたカフェブランドで、国内では2015年に新業態として開業して以来、66店舗を展開する。今回、台湾での喫茶需要の高まりを受け、初進出を決めた。
すかいらーくHDは現在、台湾では68店舗を展開。さらなる事業展開を見据え、5月中旬に台北で新工場を稼働させる。これまで2つの工場を保有していたが、1つを閉鎖し最新設備を導入した工場を新設。規模・製造能力が約2倍となり、今後の多店舗展開に向けて食材の一次加工を担う。
台湾における業績は好調に推移している。22年は旧正月期間の業績がコロナ禍前の売り上げ水準を上回った。前年比の売り上げは150%、客数は145%を記録した。
コロナ禍を経て外食需要の本格的な回復が見込まれる中、すかいらーくHDは国内では新業態のオープンや業態転換に注力している。海外では日本食の人気が根強く、27年までに台湾・東南アジア・米国に計約100店舗の出店を予定。高い需要に応え、市場開拓を図る。
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