「函館新幹線」ついに公約へ! 想定ダイヤをつくってみた:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(6/8 ページ)
4月23日の函館市長選挙で当選した大泉潤氏の公約は「北海道新幹線の函館駅乗り入れ」だった。この構想は3年前に本連載で紹介した内容とほぼ同じだ。しかし現在までの3年間で少し状況が変わっている。そこでフル規格新幹線車両の函館駅乗り入れ、分割、併結なしは可能か、ダイヤをつくって検証してみた。
東京〜札幌、東京〜函館、函館〜札幌の相互接続
次は列車名と表示色の設定だ。東京〜札幌間は「はやぶさ」とし、色はE5系にちなんでミドリ。函館〜札幌間は在来線の「北斗」を継承する。東京〜函館間は「ひばり」とした。色はブルー。鳥の名前にしようと函館市の鳥を調べたら「やまがら」だった。これは「やまびこ」と紛らわしい。そこで往年の東北本線の特急「ひばり」の名を復活させる。ひばりは上野〜仙台間の列車だった。走行区間としては上野〜青森間の「はつかり」のほうが近いけれど、これも「はやぶさ」に間違われそうだ。
列車の設定に優先度がある。「速度の高い列車」「重要度の高い列車」が優先で、これは「他の列車と調整しない」列車だ。先に特急、次に急行、そして各駅停車の順だ。特急の邪魔をしないように急行を設定し、各駅停車は特急や急行に追いつかれたら駅で待避する。
今回は速度の差はないから、まず「東京〜札幌」「東京〜函館」をそれぞれ1時間おき、30分ずらして交互に設定した。これは現在の東京〜大宮間の新函館北斗行き、新青森行きダイヤに準ずる。上越、北陸新幹線も走る区間だから、現状の運行本数を維持する。OuDiaは各駅停車の列車を入力すると駅間の最短所要時間を記憶する。列車をコピーして始発駅の時刻を入力すると、終点までの時刻を自動的に設定してくれる。だからすべての駅の時刻を入力する必要はない。
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