暑さ対策グッズ「襟エアーファン」が好調 何がウケているのか:2カ月で1万5000台売れた(2/4 ページ)
襟元に挟んで服の中に送風する新製品「襟エアーファン」が今年3月に登場。発売から約2カ月で1万5000台を売り上げて、話題を集めている。同製品の開発背景や優位性などを開発担当者に聞いた。
軽量・薄型なのに、満足できる風量
2003年創業のライフオンプロダクツでは、「その発想はなかった」「こんな商品が欲しかった」という驚きと生活に彩りを与える製品づくりを目指し、家電や雑貨を展開している。季節商品として夏向けの製品にも注力しており、特にマスク内に送風するマスキュレーターは、「マスク内のムレ解消に役立つ」としてコロナ禍に大ヒットした。
23年3月22日に発売された新製品「襟エアーファン」は、このマスキュレーター PR-F074の技術を生かして設計されている。
形状も似ており、マスキュレーター PR-F074はマスクにクリップで挟むのに対し、襟エアーファンは襟に挟んで使用する。風量は「弱・中・強」の3種類で、使用シーンは通勤や通学、数時間以内の外出を想定している。こだわったのは、軽量・薄型でありがなら満足感のある風量だという。
実際に襟に取り付けてみたところ、重さは55グラム、厚みは2センチほどで、さほど気にならないサイズ感。「弱」は穏やかな涼しさのある風、「中」はしっかり涼しさを感じるぐらいの風、「強」は勢いのある風だ。
野外で風が吹いている状態だと「弱」では効果が分かりづらいタイミングもあった。風がやんだとき、電車など風がない屋内にいるときは「弱」でも涼しさが感じられた。
唯一気になるのは動作音かもしれない。静まり返っている室内だと「弱」でも音が気になる。やや雑音がある室内なら、「弱」で音を気にせず使うことができた。電車内や野外など、ある程度の騒音がある場所では「中」や「強」でも使えそうだ。ただし、「強」だと1時間、「弱」でも4.5時間しか連続使用できないので、「弱」や「中」で使うのが現実的かもしれない。
襟元に取り付けるほか、付属のネックストラップを使えば、首にかけて使用することもできる。
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