暑さ対策グッズ「襟エアーファン」が好調 何がウケているのか:2カ月で1万5000台売れた(4/4 ページ)
襟元に挟んで服の中に送風する新製品「襟エアーファン」が今年3月に登場。発売から約2カ月で1万5000台を売り上げて、話題を集めている。同製品の開発背景や優位性などを開発担当者に聞いた。
来年は「直接的な冷たさ」の導入を検討
ライフオンプロダクツでは、上述した商品以外にも夏向けのサーキュレーターやハンディファンを多くとりそろえる。23年の夏向け新製品としては、アウトドアでも活躍する「防水防塵 充電式クリップサーキュレーター」(6578円)や送風・温風でオールシーズン使える「HOT&COOLサーキュレーター リモコン付」(1万4080円)など、利便性に配慮した新製品を複数発売している。
ヒット商品は翌年に改良版を発売するケースが多く、初動の売れ行きが好調な襟エアーファンも、すでに改良を進めているという。
「商品設計はこれからですが、ひんやりとしたプレートなど、より直接的に冷たさを感じられる技術を取り入れられたらと。それでいて小型・軽量を実現できればいいですね」
これからますます暑くなることを踏まえると、襟エアーファンがさらなるヒットにつながることが期待できる。一方で課題はというと、「分かりやすいアイデンティティーがないこと」だという。
「襟エアーファンに限らず、当社のすべての製品は『生活になじむ、かつ便利である』ことを意識して設計・デザインしています。インテリアを邪魔しないような雰囲気は目指しているカラーなのですが、一方で『当社らしさが分かりづらい』という課題感は否めません。商品は知っていても、ライフオンプロダクツ社を知らない人が多いのも現状です。大事にしたい世界観は守りつつ、企業としてのアイデンティティーを育てていけたらと」
「襟エアーファン」をはじめ、夏向けのサーキュレーターなどは「PRISMATE(プリズメイト)」というブランド名で展開しているが、西岡氏の言う通り、こういったブランド名や企業名はあまり浸透していない印象だ。
企業の知名度が上がり、ブランド自体にファンが付けば、より販売増につながるのかもしれない。
写真提供:ライフオンプロダクツ
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