生成AIで有価証券報告書の要点を抽出・文章化 検索エンジンを強化:エクサウィザーズ
エクサウィザーズは、企業情報に特化した同社の検索エンジン「exaBase 企業検索」に、生成AIを活用した情報分析機能を提供することを発表した。「ChatGPT」を利用し、有価証券報告書から正確かつ新しい重要情報を抽出し、文章化する機能。上場企業の経営戦略を簡潔に要約することで、ユーザーの意思決定の迅速化を支援する狙い。
AIを活用した業務支援サービスを提供するエクサウィザーズ(東京都港区)は、企業情報に特化した同社の検索エンジン「exaBase 企業検索」に、生成AIを活用した情報分析機能を提供する。「ChatGPT」を利用し、有価証券報告書から正確かつ新しい重要情報を抽出し、文章化する機能だ。
上場企業の経営戦略を簡潔に要約することで、ユーザーの意思決定の迅速化を支援する狙い。
同機能はexaBase 企業検索の標準サービスとして6月中に提供を始める。追加料金は発生しない。
exaBase 企業検索は日本で登記されている約400万社・団体の情報を取得しており、スタートアップなどの非上場企業の情報も網羅している。同社が開発したAIでビッグデータを処理することで、企業情報に特化した検索、一般的な分類に縛られない自由なキーワードでの検索、絞り込みや並び替え可能な一覧表示が可能となっている。
今回のChatGPT対応により提供する新機能は、国内約3900社の上場企業の有価証券報告書が対象だ。最新の同報告書の、「財務状態と状況分析」「事業等のリスク」「経営上の重要な契約等」の3つのカテゴリーの情報について、ChatGPTがそれぞれ重要とみなした5つのキーワードを抽出。簡潔に構成し直した箇条書きの文章として、対象企業の検索結果から参照できる仕様だ。
こうした方法をとることで、ChatGPTのみを利用して企業の情報を問い合わせる際の「必ずしも正しい情報ではない」「最新の情報ではない」といった課題に対応した。
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