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無印良品も「エコな家」づくり 先を行く世界のスタートアップの「住宅の脱炭素化」事情(1/4 ページ)

昨今の世界的な脱炭素の流れを受け、日本でも2025年から全ての新築住宅に省エネ基準適合が義務化されます。日本でも無印良品が「エコな家」づくりを進めていますが、まだまだプレイヤーは多くありません。日本の先を行く世界ではどのようなスタートアップが住宅の脱炭素化に向けて取り組んでいるのでしょうか?

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 生活者が日常生活で「脱炭素」に貢献できる領域といえば何があるでしょうか? 影響の大きさや関わりやすさという点から「住宅」は上位にランクインするでしょう。環境省によれば、日本のCO2排出量のうち、住まい(家庭部門)からのCO2排出量は全体の16%を占めており、特に居住中のエネルギー消費を減らすことは、CO2削減を大きく促すといわれています。


日本のCO2排出量の16%は家庭から排出されている(画像:環境省「COOL CHOICEより」)

 その一方、日本の住宅は世界と比べて非常に遅れており、先進国の中でも最低レベルと指摘されています。主な理由は、日本では新築の省エネ基準適合が義務化されておらず、その義務化されていない省エネ基準ですら、20年以上前の1999年に決められた基準から更新されていないためです。G7の中で住宅における断熱性能が義務化されていないのは日本だけで、おまけに既存住宅で省エネ基準を満たしているのは1割程度に過ぎないといわれています。

無印良品も注目する「エコな家」づくり

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