インタビュー
Sansan、法人カード決済領域へ参入 経理部門の「三重苦」解消を図る:月次決算を加速(1/4 ページ)
名刺管理でおなじみのSansanが、請求書の一元管理を行うBill Oneサービスのオプションとして法人カードサービス「Bill Oneビジネスカード」を発表した。アナログ業務を減らすことで、月次決算の加速を促進していく狙いがある。
名刺管理サービス「Sansan」を提供するSansanは5月30日、決済領域での新サービス「Bill Oneビジネスカード」を発表した。提携ブランドはVISA、提携パートナーはインフキュリオンで、6月1日に提供を開始する。
同社の代表取締役社長 寺田親弘氏は発表会で、Bill Oneビジネスカードの概要、このような形で決済領域に参入するに至った経緯、またBill One事業の今後の戦略について話した。
Bill Oneビジネスカードの特徴
これまでSansanでは、「月次決算を加速する」目的で、郵送、メールなどで届く請求書をオンラインで受領/データ化し、請求書を一元管理するサービス「Bill One」を提供していた。Bill Oneビジネスカードは、そのオプションという位置づけだ。
利用できるのは、Bill Oneのユーザー企業。初期費用、年会費、発行手数料は無料だ。発行枚数に上限はなく、利用限度額は月1億円/社。広告宣伝費やサーバー費などに充てることも可能な額だ。
カードタイプはバーチャルカードとリアルカードの2種類を用意した。
バーチャルカードは即時発行、利用が可能で、B2Bでの決済やECショップでの購入に利用できる。
登壇した寺田親弘社長は、Bill Oneビジネスカードを導入することのメリットとして次の3点を挙げた。
- アナログ業務から解放
- 法制度への対応
- 不正利用リスクの低減
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