コラム
楽天・PayPayに続く経済圏となるか SMBCグループの「Olive」が伸びそうな2つの理由:新たな金融サービス(1/3 ページ)
三井住友フィナンシャルグループが3月に発売した、コンシューマー向けの金融統合サービス「Olive」が話題になっている。マーケティング支援会社のシンクジャムが「Olive」が伸びそうな2つの理由を解説。
「Olive(オリーブ)」は、三井住友フィナンシャルグループが3月1日に提供を開始した、コンシューマー向けの金融統合サービスです。Oliveに登録することで、銀行口座、カード決済、証券、保険などのさまざまな金融サービスを一つのアカウントに集約・管理できます。
またOliveは、Visaが開発したフレキシブルペイ機能(クレジット・デビット・ポイントの3つの支払い方法に対応)を搭載している点も特徴といえます。
これまでにも楽天やPayPayが先行して、銀行口座やカード決済、証券などのさまざまな金融サービスを提供しています。後発サービスであるOliveが話題を呼んでいる背景の一つに、三井住友銀行という従来からある金融機関が提供しているサービスである点が挙げられるでしょう。
本稿ではこれ以外の2つの理由と、今後の課題について考察していきます。
Oliveが伸びそうな2つの理由
関連記事
- なぜ人は「ゼルダの伝説」にハマるのか? マリオのユーザー体験と比較して分かったこと
5月12日に発売された「ゼルダの伝説」の最新作が、発売たった3日で世界販売本数1000万本を突破した。30年以上も愛されるゲームの魅力とはなにか? なぜ人は「ゼルダの伝説」にハマるのか? ユーザー体験(UX)の観点からひも解いていく。 - 2カ月で1億人が使った「ChatGPT」 なぜここまで流行ったのか、UX観点から解説
今、AIに関する最もホットな話題である「ChatGPT」は2カ月で1億人が利用したモンスターサービスだ。なぜここまで流行ったのか、UXの観点で考えるとおもしろいことが分かってきた。 - 日系大手はなぜ「古い営業」と言われ続けるのか? 米国企業に学ぶ、打開策
さまざまな営業現場で、日系大手企業特有の営業組織の課題を耳にする。その実態を浮き彫りにさせてながら、日本企業が変わるにはどうすればいいのか、米国企業の取り組みを参考に考察する。 - ハイパフォーマー営業だけが知っている「AIが代替できない仕事」とは?
生成系AIの誕生で、営業の仕事はどう変わっていくのだろうか? AI時代でも成果を出し続けられる営業に共通する要素を聞いた。 - 成果を出す営業は「型」を知っている キーエンス出身者が教える、型を構成する3要素
営業で早期に成果を出すには「型」が必要だ。企業の中でも営業の仕組み化、再現性にこだわりを持ち、型の完成度が高いキーエンスの事例を基に、型を構成する3要素を解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.