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絶好調のキャンピングカー業界 過去最高の売上を支えるクルマや購入層は?:鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(1/3 ページ)
今、キャンピングカー業界が絶好調です。日本RV協会が発表した「キャンピングカー白書2023」を基に、キャンピングカーがどれだけ売れているのか? どんなキャンピングカーが人気なのか? どのような人が、どのように使っているのか? などをひもといてみましょう。
今、キャンピングカー業界が絶好調です。日本RV協会が発表した「キャンピングカー白書2023」を基に、キャンピングカーがどれだけ売れているのか? どんなキャンピングカーが人気なのか? どのような人が、どのように使っているのか? などをひもといてみましょう。
右肩上がりの市場、売上は過去10年で約2.7倍に
日本RV協会(通称JRVA)は、全国のキャンピングカー製造ビルダー・ディーラーが加盟する団体です。自動車メーカーが加盟する日本自動車工業会(JAMA)のキャンピングカー版のような存在といえます。その日本RV協会が毎年発表する「キャンピングカー白書」を見ると、現在の日本のキャンピングカー市場の様子を理解することができます。
注目したいのが年間の販売総額です。22年の国内キャンピングカー販売売上(新車・中古車を含む)は約762.5億円。これは前年比約120%で、過去最高を記録しています。また、国内のキャンピングカーの保有台数(自動車検査登録情報協会調べ)は約14万5000台で、こちらも過去最高を更新。さらには国内生産台数も8742台と、これも過去最高を記録しています。
売り上げは過去10年で約2.7倍、保有台数は過去17年で約3倍、生産台数は過去10年で約1.9倍もの増加となりました。まさに成長市場と呼べるのが、キャンピングカー業界なのです。
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