PayPay「他社クレカ停止」、2025年1月に延期 「ユーザーを困惑させ反省」:「改悪」の声多数
PayPayが他社製クレジットカードを決済に利用できないようにする措置を見直すと発表。8月に予定していた期限を2025年1月に延期する。他社クレカ排除となったことで「改悪」など批判が集中していた。
PayPayは6月22日、他社製クレジットカードを決済に利用できないようにする措置を見直すと発表した。8月に予定していた期限を2025年1月に延期する。自社で発行したクレカへの移行を促す取り組みだったが、他社クレカ排除となったことで「改悪」など批判が集中していた。同社は「一部のユーザーを困惑させる結果となり、反省している」と謝罪している。
同社は5月、他社発行のクレカ利用を原則停止すると発表。8月以降に決済可能なクレカは「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」のみとなり、これらのカード以外の登録は自動的に解除。7月初旬以降は、クレカの新規登録も停止する方針を示していた。背景には自社クレカの発行枚数を増やし、ブランド力強化や「あと払い」の利用を促す狙いがあった。
発表後の反響について同社は「さまざまな意見があった」と振り返る。取り組みの狙いを「PayPayあと払いや残高払いでPayPayを利用してほしい、高度な不正利用対策を講じた『PayPayカード』『PayPayカード ゴールド』を利用してほしいと考えた」と明かした一方で「一部のユーザーを困惑させる結果となったことを反省している」と陳謝。「2025年1月までの1年半は、引き続きユーザーの意見も取り入れ、ユーザーにとって最高の体験を提供するため、提供サービスを徹底的に磨き込む期間にする」としている。
PayPayの他社クレカ停止に関しては、ソフトバンクの宮川潤一社長が株主総会の場で取りやめや延期を示唆していた。
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