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「にじさんじ」ANYCOLORが“Google並み”急成長 YouTube不況にも強い納得の理由古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(1/2 ページ)

VTuber事務所「にじさんじ」を運営するANYCOLOR(東京都港区、エニーカラー)が、黎明(れいめい)期のGoogleをほうふつとさせるような圧倒的な成長を遂げている。主流VTuberの引退が相次いだことで、一部では「VTuberはオワコン」などと言われる中、なぜ成長を維持できるのか。

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 VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLOR(エニーカラー、東京都港区)が、黎明(れいめい)期のGoogleをほうふつとさせるような圧倒的な成長を遂げている。

 同社の2023年4月期第3四半期決算によれば、売上高は前年同期比78.9%増の253億円、営業利益は前年同期比124.5%増の94億円となった。営業利益率は37.1%と従来の高水準を維持している。同社のIR資料から営業利益の年平均成長率(CAGR)を算出すると、今期末までの4年間におけるCAGRは106%にも上る。

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「にじさんじプロジェクト」(同社公式Webサイトより)

 CAGRは一般に20%を超えれば「高成長」なビジネスだと言われており、世界トップクラスの時価総額を有する米アルファベットや米アップルもCAGRは10〜20%にとどまる。

 もちろん、時価総額100兆円単位の会社と、2000億円程度のANYCOLORで単純比較はできない。しかし、時価総額2600億円でもいまだに106%のCAGRがあるということは、ANYCOLORの経済圏をさらに拡大させつつも、GAFA並みかそれ以上の年平均成長率を維持する余地を示唆していると言えるだろう。

YouTube経由の売り上げは2割しかない

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