クレカの「タッチ決済」 なぜ利用率は低いままなのか(1/2 ページ)
Visaのタッチ決済に対応したカードの日本での発行枚数が、3月末に1億枚に達したことが発表された。一方で、対面決済での利用率は20%未満にとどまる。なぜ利用率は低いままなのか、背景を考察する。
この記事は、Yahoo!ニュース個人に5月28日に掲載された「クレカの「タッチ決済」 なぜ利用率は低いままなのか」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
Visaのタッチ決済に対応したカードの日本での発行枚数が、3月末に1億枚に達したことが発表されました。その一方で、対面決済での利用率は20%未満にとどまるといいます。なぜ利用率は低いままなのか、背景を考察します。
日本での利用率は20%未満?
最近、クレジットカードのタッチ決済への対応が進んでおり、カードの券面やお店のレジで「リップルマーク」を見かける機会が増えています。デビットやプリペイドも同様です。
Visa日本法人によれば、国内での発行枚数は1億枚に達したとのこと。Mastercardなど他のブランドもタッチ決済を推進していることから、さらに多くのカードが普及していると考えられます。
ただ、国内での決済端末は180万台を突破したものの、日本の対面決済における利用率は20%未満としています。海外ではすでに約6割がタッチ決済とのことから、日本は遅れているといえそうです。
もちろん、日本ではSuicaやPayPayなど別の支払い手段が広く使われていることから、クレカのタッチ決済の利用率が低いことが、ただちに問題となるわけではありません。
また、以前に比べれば利用が増えていることもたしかで、カード会社によるタッチ決済を対象としたキャンペーンなどもあり、コンビニではすでに2件に1件がタッチ決済になっているといいます。
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