ニュース
「ロッテリア」はどこでしくじったのか 売却に至った3つの理由:ロッテも苦境(1/5 ページ)
「ロッテリア」のゼンショーHDへの売却が決まった。背景には大きく3つの要因が考えられる。他社の動向とともに考察する。
ロッテホールディングス(ロッテHD)傘下のロッテリアが運営するハンバーガーチェーン「ロッテリア」のゼンショーグループ(以下ゼンショー)への売却が決まった。
「『ロッテリア』って久しぶりに聞いた」「しばらく行ってない」──。そんな人も多いのではないか。無理もない。店が少ないのだ。ロッテリアの店舗数は、ピーク時の524店から大幅に減り、今や358店(1月1日時点)。マクドナルドの「8分の1」(2月末時点で2960店舗)、モスバーガーの「3分の1」(2月末時点で1274店舗)にも満たない。
近所に店がないから行かない。客が来ないから閉店せざるを得ない。「負のサイクル」の繰り返しで、競合との差は大きく開いた。かつては「マクドナルド」に次ぐ存在だったはず。凋落したのはなぜか。マクドナルドばかり見ていたからだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - 「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた
回転寿司チェーン「スシロー」の店内で、客が卓上の醤油ボトルや湯呑みを舌でなめる動画をSNSに投稿し、物議を呼んでいる。被害を受けたスシローの運営元あきんどスシローは迷惑行為に「刑事、民事の両面から厳正に対処する」との声明を発表。厳格な姿勢を示し、ネット上で賞賛を浴びている。スシローはなぜ厳しい姿勢を貫くのか。理由を広報に聞いた。 - 侍ジャパン人気、食に波及 東京ドームで「高額弁当」“バカ売れ”のワケ
「ワールドベースボールクラシック」が盛り上がりを見せ、試合会場の東京ドームには連日観戦客が足を運んでいる。会場内のグルメの販売も好調で、運営元の東京ドームによると「予想を大きく上回る売れ行き」だという。 - 侍ジャパンの選手が舌鼓 大阪の焼肉店「明月館」、“WBC効果”で来店客増加中
野球の世界一決定戦「ワールドベースボールクラシック」(WBC)が開幕し、“侍ジャパン”こと日本代表の初戦が近づく中、大阪市内の焼肉店「明月館」が注目を集めている。 - 決め手は「ハンバーグ」? ゼンショーHD買収の「ロッテリア」、ブランド名はどうなる
牛丼チェーン「すき家」や回転寿司チェーン「はま寿司」などを展開するゼンショーホールディングスは、子会社のゼンショーファストホールディングスがハンバーガーチェーン「ロッテリア」を買収すると発表した。 - 「想定以上の売り上げ」──期間限定47%増量商品、品切れ相次ぐ なぜローソンは値下げを選ばなかったのか
ローソンが価格据え置きで人気商品の重量を47%増量した期間限定キャンペーン「盛りすぎ!チャレンジ」を開始し、その取り組みが注目を集めている。キャンペーン開始以降の販売も好調で、一部商品で品切れが相次ぐほどだ。 - WBC取材の米国人記者、叙々苑弁当を「最高の食事」と絶賛 売れ行きは「まずまず」
野球の世界一決定戦「ワールドベースボールクラシック」の取材で来日中の米国人記者マイケル・クレア氏が、自身の公式Twitterアカウントで叙々苑の焼肉弁当について「最高の食事」と絶賛している。 - 加速する局アナの“テレビ離れ” 元TBS国山ハセン氏が選んだ意外な転職先
ビジネス映像メディア「PIVOT」を運営するPIVOTは、元TBSアナウンサーの国山ハセン氏が参画したと発表した。 - 社用スマホ転売で6億円着服──バンダイナムコはなぜ、社員の不正を防げなかったのか
バンダイナムコホールディングス子会社で、社員が会社の備品を無断で売却し、約6億円を着服するという事件が発生した。転売事件はなぜ起きたのか。同社担当者に経緯を聞いた。 - なぜ鳩? 「イトーヨーカドー」ロゴの謎 「ヨークベニマル」と何が違う?
新たに国内14店舗の閉店を発表するなど店舗の縮小で注目を集めているイトーヨーカドー。赤・青・白の3色でお馴染みのロゴマークには、戦後復興への思いや企業としての成長への期待が込められていた。