侍ジャパン人気、食に波及 東京ドームで「高額弁当」“バカ売れ”のワケ:いつもの巨人戦と違う?(1/2 ページ)
「ワールドベースボールクラシック」が盛り上がりを見せ、試合会場の東京ドームには連日観戦客が足を運んでいる。会場内のグルメの販売も好調で、運営元の東京ドームによると「予想を大きく上回る売れ行き」だという。
野球の世界一決定戦「ワールドベースボールクラシック」(WBC)で“侍ジャパン”こと日本代表が、3月16日に準決勝進出をかけてイタリア代表と対戦する。大谷翔平選手やダルビッシュ有投手など現役メジャーリーガーの参加で、大会は盛り上がりを見せ、試合会場の東京ドームには連日観戦客が足を運んでいる。その影響は会場内のグルメの販売にも好影響を及ぼしており、運営元の東京ドーム(三井不動産グループ)によると「予想を大きく上回る売れ行き」だという。
同社は応援グルメを食べながら、試合観戦を楽しんでもらおうと、WBC開催に合わせて、東京ドームで試合を開催する3月9日〜16日まで、数量限定の商品を販売している。同社飲食&物販部によると、中でも、ジャパンブルーをイメージした飲料「ジャパンブルーサワー・ソーダ」(750円、400円)、日本の対戦国をイメージし、和洋中韓の食を盛り込んだ「グランドスラムBOX」(2500円)が人気という。
東京ドームの人気商品「バニラソフトクリーム」にストロベリーソースをトッピングし日本国旗をイメージした「ジャパンソフトクリーム〜ストロベリーソース〜」(550円)のように、すでに完売した商品もある。同部は「チケットがすぐに完売していたことを考慮し、しっかりと準備をしていたが、予想を大きく上回る売れ行き」と明かすなど、驚きを隠せない様子だ。
巨人戦で人気の弁当も販売中 「高額弁当が人気」
東京ドームはプロ野球のシーズン中は、読売ジャイアンツ(巨人)の試合を開催することが多い。巨人戦で例年販売中の人気商品も、WBC期間中も継続して販売中だ。売れ筋商品を聞いたところ、「叙々苑 カルビ弁当」(3200円)、「浅草今半 すき焼弁当」(2200円)、「利久 牛たん幕の内弁当」(2400円)の売れ行きが好調だといい、期間中は限定商品のグランドスラムBOXを含め「高額の弁当が人気」という。
叙々苑のカルビ弁当は、WBC取材で来日中の米メジャーリーグ(MLB)公式記者マイケル・クレア氏がTwitter(@michaelsclair)で「最高の食事」と絶賛し、話題を集めた。取材に叙々苑広報も売れ行きは「まずまずだ」と明らかにしている。
(関連記事:WBC取材の米国人記者、叙々苑弁当を「最高の食事」と絶賛 売れ行きは「まずまず」)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - 「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた
回転寿司チェーン「スシロー」の店内で、客が卓上の醤油ボトルや湯呑みを舌でなめる動画をSNSに投稿し、物議を呼んでいる。被害を受けたスシローの運営元あきんどスシローは迷惑行為に「刑事、民事の両面から厳正に対処する」との声明を発表。厳格な姿勢を示し、ネット上で賞賛を浴びている。スシローはなぜ厳しい姿勢を貫くのか。理由を広報に聞いた。 - なぜ鳩? 「イトーヨーカドー」ロゴの謎 「ヨークベニマル」と何が違う?
新たに国内14店舗の閉店を発表するなど店舗の縮小で注目を集めているイトーヨーカドー。赤・青・白の3色でお馴染みのロゴマークには、戦後復興への思いや企業としての成長への期待が込められていた。 - WBC取材の米国人記者、叙々苑弁当を「最高の食事」と絶賛 売れ行きは「まずまず」
野球の世界一決定戦「ワールドベースボールクラシック」の取材で来日中の米国人記者マイケル・クレア氏が、自身の公式Twitterアカウントで叙々苑の焼肉弁当について「最高の食事」と絶賛している。 - 侍ジャパンの選手が舌鼓 大阪の焼肉店「明月館」、“WBC効果”で来店客増加中
野球の世界一決定戦「ワールドベースボールクラシック」(WBC)が開幕し、“侍ジャパン”こと日本代表の初戦が近づく中、大阪市内の焼肉店「明月館」が注目を集めている。 - 「想定以上の売り上げ」──期間限定47%増量商品、品切れ相次ぐ なぜローソンは値下げを選ばなかったのか
ローソンが価格据え置きで人気商品の重量を47%増量した期間限定キャンペーン「盛りすぎ!チャレンジ」を開始し、その取り組みが注目を集めている。キャンペーン開始以降の販売も好調で、一部商品で品切れが相次ぐほどだ。 - 加速する局アナの“テレビ離れ” 元TBS国山ハセン氏が選んだ意外な転職先
ビジネス映像メディア「PIVOT」を運営するPIVOTは、元TBSアナウンサーの国山ハセン氏が参画したと発表した。 - 社用スマホ転売で6億円着服──バンダイナムコはなぜ、社員の不正を防げなかったのか
バンダイナムコホールディングス子会社で、社員が会社の備品を無断で売却し、約6億円を着服するという事件が発生した。転売事件はなぜ起きたのか。同社担当者に経緯を聞いた。