インタビュー
並盛380円 牛丼より安い「立ち食いパスタ」は、どう経営を切り盛りしているのか:1分で提供(4/5 ページ)
東京メトロの早稲田駅から徒歩5分。人通りが少ないエリアにもかかわらず、立ち食いのミートソース専門店「立ちスパ アッパーカット」が人気だ。店の特徴は……。
9.5割は男性客、早稲田大学生が常連に
同店の客層は、9.5対0.5で圧倒的に男性が多いという。取材時はランチタイムのピークが終わった時間だったこともあってか、女性が入りづらい雰囲気はあまり感じなかった。実際、取材中にカップルらしき男女や大学生らしき女性2人組が訪れ、テラス席でおしゃべりしながら食事を楽しんでいた。
量が多くて安いこと、近くに早稲田大学の西早稲田キャンパスがあることから、やはり若い男性客が多いようだ。早稲田大学生の定番ランチスポットになっていて、アルバイト2人も早稲田大学生なのだとか。そのほか、近隣の住民が常連客になることも多い。
店内での飲食だけでなくテークアウトも盛況で、近隣の警察署からまとめて20個などの注文が入ることもあるそうだ。
臼井氏はそれほど厨房に立っていないようだが、彼の奥さんが常連客の名前を覚えて、客とコミュニケーションを取っているという。関西弁を話す彼女は明るく親しみやすいキャラクターで、ムードメーカーのように見えた。こういったアットホームな雰囲気を好む常連客も多いそうだ。
「常連の学生さんとは、友だちみたいに仲良くなりますね。在学中に何度も通ってくれた子たちは、卒業後に『結婚しました』とか『この近くに就職が決まりました』とかあいさつに来てくれます。卒業式の日は、ここで記念写真を撮って感極まって泣いてる子がいましたよ」
早稲田大学生にとっては、コストパフォーマンスのいいランチを提供してくれる店であり、思い出の場所でもあるというわけだ。
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