「まずは試して」 ローソン、代替卵を使ったサンドイッチ発売 イマイチだった代替肉の教訓:関東甲信越で提供(1/2 ページ)
ローソンは7月4日、代替卵を使ったサンドイッチ「食べ比べ!2種のスクランブルサンド」(322円)を発売する。通常の卵と代替卵のサンドイッチを両方食べ比べできるようにした。まずは試してもらうのが目的。
ローソンは6月30日、代替卵を使ったサンドイッチ「食べ比べ!2種のスクランブルサンド」(322円)を発売すると発表した。7月4日から、関東甲信越エリアのローソン店舗で提供を開始する。
新商品は、通常の卵を使用したスクランブルエッグサンドと、代替卵を使用したスクランブルサンドを組み合わせており、食べ比べられるようにしているのが特徴だ。
代替卵を使ったサンドイッチは、豆乳加工品ベースからできた卵の代替食品にポテト、ハム、キュウリ、タマネギを合わせている。また、バターソースやマスタードを使用することで、食べやすいサラダ仕立てのサンドイッチに仕上げた。筆者が実際に食べてみた感想は「普通の卵を使ったサンドイッチと違いが分からない」だった。
なぜ、このような商品を企画したのか。商品開発担当者は、エッグショックへの対応と、「プラントベースフード」(植物由来の原料を使用した食品)の認知を拡大することが主な目的だという。プラントベースフードについては、大豆を原料にした代替肉などが知られている。
卵の供給が不安定に
鳥インフルエンザ感染拡大の影響で、鶏卵の供給が不安定になっているのが開発に着手した直接的なきっかけだ。「エッグショック」とも呼ばれており、スーパーに並んでいる卵の価格が高騰している。また、卵を使用するメニューの提供を見合わせる外食チェーンも出ており、影響は長期化するとの見方もある(参考記事)。
担当者によると、卵の価格が高騰しているため、今回のサンドイッチに使われている卵と代替卵の原価はほぼ同等になっているという。ローソンにとっては、代替卵を使った商品開発のノウハウを蓄積しておけば、将来再び供給不安に襲われたときの対処がしやすくなる可能性がある。
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