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韓国料理なら何でも流行る!? 若者で連日満席の店も 外食大手が熱視線を送るワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)
大手外食が韓国料理に商機を見いだしている。スンドゥブ専門店や韓国屋台など次々と出店。どういった店が支持されているのか。
純豆腐の専門店
「かつや」「からやま」の2大ブランドが好調なアークランドサービスHDでは、これらに続く第3の柱を育成することが課題になっている。
そうした中で、子会社のアークダイニング(東京都千代田区)が、韓国業態のスンドゥブ専門店「純豆腐 中山豆腐店」を展開している。1号店は20年5月、東京・高田馬場にオープン。その後、2号店を21年9月に秋葉原へ、3号店は21年12月に新橋へ、それぞれ都内に誕生している。
北海道の十勝地方で栽培されている国産大豆「トヨマサリ」を使用した豆乳を採用。糖度が少なく油脂分が少ない自家製のなめらか豆腐は、ほんのり甘く上品な味わいで、毎日店舗で製造する。また、鶏がらと牛スープをベースに、自家製の韓国調味料・タテギで仕上げたスンドゥブスープが特徴で、定食スタイルにてスンドゥブを提供する。
このように素材にこだわったスンドゥブ定食は、豚プルコギ、MIX、海鮮、牛ホルモンの4種(1023〜1265円)。辛さは7段階から選べるようにした。
また、ねぎ塩豚カルビ丼などの丼物のセットや季節ものの冷麺なども販売。若い女性ばかりでなく、男性ビジネスマンにもと、幅広い顧客にリーチしようと工夫している。
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