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韓国料理なら何でも流行る!? 若者で連日満席の店も 外食大手が熱視線を送るワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
大手外食が韓国料理に商機を見いだしている。スンドゥブ専門店や韓国屋台など次々と出店。どういった店が支持されているのか。
韓国大衆酒場を展開
100業種100業態の業態開発を達成し、多種多様な外食の業態展開に定評があるDDグループのダイヤモンドダイニング(東京都港区)では、22年8月、東京・新橋に「韓国大衆酒場 ラッキーソウル」を新ブランドとしてオープンした。
看板メニューは、イイダコを使った「チュクミサムギョプサル」。定番の「骨付きサムギョプサル」、海老を豚肉で巻いた「海老ロールサムギョプサル」といった、豚焼肉のサムギョプサル3種をメインとした。価格はそれぞれ、チュクミ2090円、骨付き2640円、海老ロール1518円。
チュクミは韓国で流行っている、イイダコと野菜を辛いソースで炒めた、チュクミポックムのこと。新大久保でも人気になっている。それをDD流にアレンジしたのが、チュクミサムギョプサルだ。
チヂミ、キンパ、スンドゥブといったおなじみの韓国料理や、豊富に取りそろえた韓国のお酒、韓国のポップカルチャーをリスペクトした雰囲気づくりで、韓国へのプチ旅行疑似体験に浸れると20代の女性を中心に集客は好調だ。
23年4月には、東京・西新宿に2号店をオープン。今後も拡大していく方針という。
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