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「白モス」復活 販売休止の失敗糧に“2年目のジンクス”払しょくなるか(2/2 ページ)

モスバーガーが発売する「白いモスバーガー」。昨夏、350万食の大ヒットを記録した商品の再販だ。「前年と同じ商品は出さない」。そんな方針の下、チーズの配合やソースの水分量を一から見直した。

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記録的大ヒットも原材料不足で販売休止

 旧商品での失敗も生かしている。「期間限定商品で、200万〜220万食売れると成功」という社内基準がある中、昨夏は350万食を販売したものの、原材料不足に陥り、販売休止を余儀なくされたためだ。味にこだわったがゆえに、ソースの材料となるチーズの産地などを過度にこだわったことが要因だった。

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昨夏販売した白モス

 原材料価格も高騰し、従来使っていた材料を確保できなくなった苦い経験から、入手しやすい材料を使うことを意識。隠し味に塩麹など和のテイストも加え、旧商品以上の品質を確保した。子連れの30〜40代女性をコアターゲットにしているが、男性も含めた全年代に好まれる味とした。

 モスフードサービスのマーケティング戦略を手掛ける安藤芳徳マーケティング本部長は「販売休止さえなければ、旧商品でも400万食は突破できていた。今年は400万食を目指したい」と意気込む。多くの店舗で1店舗当たり約4000食を販売しており、全店舗が同数を販売すると400万食に達する計算だ。こだわり抜いたソースと失敗から学んだ教訓で“2年目のジンクス”を払拭(ふっしょく)し、大台突破となるか。

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マーケティング戦略を手掛ける安藤芳徳マーケティング本部長
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