インタビュー
”スモーキー”なハイボール缶が100万本を突破した、3つの理由:好みが分かれるのに(4/5 ページ)
国内発のスモーキーハイボール缶「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」が、累計販売本数100万本を突破した。これまで市場になかったジャンル、かつ355ml缶で327円と高価格帯。チャレンジングな製品にもかかわらず、なぜ売れているのか。
大手も「スモーキーハイボール市場」に参入
「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」がじわじわと売れ始めてから、大手もスモーキーハイボール缶市場に参入している。
ファミリーマートは、プライベートブランドのファミマルから「スモーキーハイボール」(350ml 158円)を22年7月に発売。国分グループ本社では、セブン&アイグループ限定で「スコッチウイスキーハイボール レジェンダリースコット」(350ml 207円、500ml 283円)を21年1月に発売。“スモーキー”というワードは含まれていないが、ほのかなスモーキーさが特徴の商品だ。さらに、22年2月には同じくセブン&アイグループ限定で「スモーキースコッチウイスキーハイボール」(400ml 250円)が期間限定で発売されている。
特に、国分グループ本社の商品はパッケージに黒を採用し、やや高めの価格帯と「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」を意識していることがうかがえる。これについては、「新たな市場をつくったと手応えを感じている」と稲垣氏。
「真似されてこそ一流だと思っています。大手を含むさまざまなプレーヤーが参入することでマーケットが活性化するので、どんどんスモーキーハイボール、および高級ハイボール市場を盛り上げてほしい」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スシローは「6700万円の損害賠償請求」を止めるべき、3つの理由
回転寿司チェーン「スシロー」を運営する「あきんどスシロー」が揺れている。備えつけの醤油の差し口や湯呑みを舐めまわしていた岐阜県の少年に対して、約6700万円の損害賠償を求めていることが明らかに。この対応は「吉」と出るのか、「凶」と出るのか。
バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のか
バーガーキングがまたやらからしている。広告を使って、マクドナルドをイジっているのだ。過去をさかのぼると、バーガーキングは絶対王者マックを何度もイジっているわけだが、なぜこのような行動をとるのか。海外に目を向けても同じようなことをしていて……。
ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「乃が美」と「いきなり!ステーキ」の共通点は何か 両社がハマった沼
「乃が美」と「いきなり!ステーキ」が苦戦している。贅沢品を扱う両社はなぜ低迷しているのか。共通点を探してみると……。
