セブン、代替ツナ入りおにぎり発売 「食べる必要ある?」→「味に自信ある」強調:持続可能な原材料調達(2/3 ページ)
セブン‐イレブン・ジャパンは7月14日、持続可能な原材料調達をコンセプトにした新シリーズの商品を発売する。ツナや鶏肉とプラントベースプロテインを一緒に使用している。
開発の背景は?
おにぎりは年間20億個売れており、その中でもツナマヨは人気商品の一つだ。しかし、ツナマヨネーズの原料となるマグロも希少になりつつある。将来的にツナマヨおにぎりを継続して販売できるように、プラントベースプロテインを使用した商品開発に着手することにした。多くの客が手に取るおにぎりならば、環境重視の姿勢を強くアピールできるという側面もある。
最大の課題は「おいしさ」だ。セブンの商品開発担当者は、プラントベースフードに関して消費者が「わざわざ食べる必要を感じない」「おいしくない」「聞いたことがない」という認識を持っていると分析。支持を得られるように味に徹底的にこだわって開発したという。
今回の商品開発は、味の素や、発芽大豆由来の植物肉を開発・製造するDAIZ(熊本市)と共同で進めた。7月11日に開催した商品発表会には、味の素の藤江太郎社長やDAIZの井出剛社長も登壇。新商品にかける並々ならぬ意気込みが感じられた。
これらの商品に加え、セブンは次世代型植物工場で生産した野菜を使用したサラダも7月14日に発売すると発表した。持続可能な原材料調達と新たな商品価値を提供する新シリーズ「みらいデリ」として、ツナマヨおにぎり、ナゲット、サラダを訴求していくという。
セブンの永松文彦社長は「今回の取り組みを通して、健康、環境、地域に貢献していく。これまでは『開いててよかった』『近くて便利』といった経済的価値を重視してきたが、今後は『社会的価値』も追求していく」と強調した。
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