オーシャンビューなのに2000万円台 単身女性が買う「海の見える家」の正体とは?:コロナ禍を経て変わる「住」(1/3 ページ)
三浦海岸できちんと目の前に海が見えるリゾートホテルが、分譲マンションにコンバージョン(建物の用途変更)して販売されているという。しかも、高騰する都心部に比べると価格もお手頃。進化するコンバージョンと、海の見え方を確認しに三浦海岸に向かった。
コロナ禍で在宅が続いていたころ、せっせと海の見える部屋を探していたことがある。実際に物件見学にも出かけたが、キッチンの窓からほんの数センチ海らしきものが見える部屋を「オーシャンビューといわれてもねえ」という経験が続いた。
ところが、三浦海岸できちんと目の前に海が見えるリゾートホテルが、分譲マンションにコンバージョン(建物の用途変更)して販売されているという。しかも、高騰する都心部に比べると価格もお手頃。進化するコンバージョンと、海の見え方を確認しに三浦海岸に向かった。
目の前に海の見える分譲マンション
販売されているのは、海の見えるリゾートホテルを分譲マンションにコンバージョンしたリステージ三浦海岸(媒介:成和建物、売主:リストプロパティーズ)。京急三浦海岸駅から歩いて7分の高台に立地し、10階建てで全108室のマンションだ。1992年に竣工し、2023年時点で築31年である。
もともとは隣接しているリゾートホテルの別館として建てられた。9〜10階に会議室があり、主に企業の研修や修学旅行生の宿泊などに使われてきたが、コロナ禍での研修需要・観光需要の減少などから住宅への転用が検討された。
リストプロパティーズの社内でも、コロナ禍で眺望に目を向ける人が増えた実感があり、湘南辺りで投資できそうな物件の有無を検討してみたことがあったそうだ。だが、オーシャンビューといってもわずか数センチ見える程度ということもあり、実際の眺望はピンキリ。しかも湘南ではコロナ禍以降戸建てを中心に不動産価格が上昇し、投資としては難しいと判断した。
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