「チョコぬいじゃった!きのこの山」はどうやって生まれたの? 明治に聞いた:経済の「雑学」(3/4 ページ)
明治の新商品「チョコぬいじゃった!きのこの山」が、反響を呼んでいる。発表後すぐにSNSで話題となり、想定以上の売れ行きに。大胆な発想のヒット商品が誕生した背景を取材したところ……。
SNSに「アレンジ」投稿が続々
SNSには「そのままでもおいしい」という声が多数あがっており、食べてみると確かに適度な塩気で食べやすく、ポイポイと口に運んでしまう。
「きのこの山もたけのこの里も、数年ごとにリニューアルをしています。例えば、03年にはチョコレートを一層からビターとミルクの二層に、19年にはパッケージとともにチョコと焼菓子のバランスを見直して、よりおいしくなるように改良しました。その際、クラッカーはやや塩気を強くして、あとを引くような味を意識しました」(杉山氏)
クラッカーだけでもおいしいと自負はある。だが、約60本も入っているので途中で飽きてしまうかもしれないと、明治はいくつかのアレンジレシピを提案している。カマンベールチーズやバニラアイスに合わせたり、牛乳にひたしてコーンフレークのように食べたり。
このアレンジの提案が、消費者の購入欲をよりくすぐったのかもしれない。SNSにはポテトサラダやチーズケーキ、ヨーグルトなどと合わせて食べる独自アレンジを楽しむ様子が多数投稿されている。
著名人の投稿は特に話題となり、ユーチューバーの瀬戸弘司さんが投稿した、ブルボンの「チョコあ〜んぱん」に刺して合体させるアレンジは10.3万の「いいね」がついている(8月上旬現在)。
また、駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバさんは、カップのチョコレートアイスにチョコをぬいだきのこの山と通常のきのこの山を刺した画像を投稿。「チョコアイスに植えるとチョコが生えてくる」とコミカルに表現し、10.1万の「いいね」がついている(8月上旬現在)。
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