「コメダ珈琲店」は略称だった 創業者の思いが詰まった正式名称とは?:経済の「雑学」(1/2 ページ)
人気カフェチェーンの「コメダ珈琲店」。実は正式名称ではありません。創業者の思いが詰まった正式名称とは?
人気カフェチェーンの「コメダ珈琲店」。ドリンクを頼めばパンやゆで卵、ジャムが付いてくる名古屋発祥の「モーニング」や、名物デザート「シロノワール」などで知られています。慣れ親しまれた「コメダ珈琲店」という名前ですが、実は正式名称ではないのをご存じでしょうか。
コメダコーポレートコミュニケーション部の深堀さんによると、正式名称は「珈琲所 コメダ珈琲店」とのこと。「コメダ珈琲店」はその略称に当たります。店舗の看板にも、しっかりと「珈琲所 コメダ珈琲店」とありますね。
よく見ると正式名称である「珈琲所 コメダ珈琲店」には「珈琲」が2回使われてます。その理由は、創業時にありました。
「珈琲」をあえて2回使っているワケ
コメダ珈琲店の創業は1968年。名古屋の下町である那古野(名古屋市西区)に菊井店を開店(2014年に閉店)したのが始まりです。創業者である加藤太郎氏は、本格的なコーヒー専門店を目指して菊井店をオープンしたそうです。「正式名称に『珈琲』が2回使用されているのは、創業者のコーヒーへのこだわりの表れです」(深堀さん)。あえて「珈琲」を2回使うことで、思い入れの深さやこだわりの強さを表現しているのです。
そんな創業時からのコーヒーへの思いは、現在も受け継がれています。国内店舗で提供しているコメダブレンドに使用するのは、世界各地の農家が丹精こめて作ったアラビカ種のコーヒー豆4種。しかも、サステナブルな取引をしている会社からのみ仕入れるという徹底ぶり。厳選して仕入れたコーヒー豆は7種に焙煎した後にブレンドし、丁寧に抽出しているそうです。
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