コラム
「投資信託」のコスト競争が再び激化 新NISAに向けてどうなる?:「勝ち組」商品は(1/3 ページ)
新NISAに向けて、インデックスファンドでは激しいコスト競争が勃発している。各社のインデックスファンドにおいて、何が起きているのかをひもといていこう。
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新NISAに向けて投資信託のコスト競争が激化している。2024年からスタートする新NISAは、年間360万円までの買い付け、合計で1800万円までの資産運用が恒久的に非課税になる制度だ。
新NISAの中でも年間120万円の投資が可能な「つみたて投資枠」は、投資できる商品が金融庁が選定したものに限定されている。これは「長期の積み立て、分散投資に適した一定の投資信託」としており、主に国内外の株式指数に投資するインデックスファンドが選定された。
こうした背景の下、インデックスファンドでは激しいコスト競争が勃発している。低コストインデックスファンドの嚆矢(こうし)であり、現在圧倒的な規模に至った「eMAXIS Slim」シリーズに対し、日興アセットマネジメント(AM)の「Tracers」や野村アセットマネジメント(AM)の「はじめてのNISA」シリーズがコストで攻勢をかけているのだ。
Tracersは、eMAXIS Slimの約半分の信託報酬を打ち出しただけでなく、その他費用についても上限を引き下げ、もし上限を超えた場合は超過分を自社で負担するという、戦略的なやり方を取る。
各社のインデックスファンドにおいて、何が起きているのかをひもといていこう。
インデックスファンドの「勝ち組」 eMAXIS Slimシリーズ
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