コラム
なぜ駅名に「新」が付くの? 新横浜、新大阪、新神戸など:経済の「雑学」(3/5 ページ)
新幹線だけでなく、在来線や私鉄にも「新」が付く駅名は多い。中には意外な場所にも新が付く駅はある。なぜそれらの駅には新が付くのか。
少ないながらも北へ向かう新幹線にも「新」駅
東京から北へ向かう新幹線を見てみよう。まず東北新幹線には「新白河」。「磐城西郷」を、新幹線開業を機に改名したものだ。次に「新花巻」がある。この駅は東北新幹線の盛岡駅開業後に地元住民や自治体による要望で請願駅として誕生した。釜石線と接続する。
その先に「新」が付くのは「新青森」だ。この駅は東北新幹線が青森駅まで乗り入れられないため、現在の地に駅ができた。
北海道新幹線に入ると「新函館北斗」がある。北斗市に駅があり、在来線は渡島大野を改称している。函館まで行くと北海道新幹線開業時に札幌までスムーズに行けなくなってしまうからだ。
上越新幹線には「新」の付く駅は「新潟」しかない。山形新幹線の「新庄」も同様だ。この2駅については冗談だが、北陸新幹線には「新高岡」があり、城端線と連絡して富山県高岡市の中心部に向かうことができる。
北へ向かう新幹線は、必要がない限り「新」を付けず、むしろ地域の固有名詞を生かした駅名になる傾向がある。ただ、ここまで挙げてきた駅には、その地域の新しい中心駅になろうとする気概を感じるのだ。
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