食べ物なのに「鮭 ひろし」 独特なネーミングセンスのきっかけは「ゆかり」だった:経済の「雑学」(1/2 ページ)
三島食品(広島市)は、「ゆかり」「かおり」「あかり」「ひろし」など、まるで人の名前のような商品を展開しています。なぜ、食品にこうした名前を採用しているのでしょうか? 同社広報の新宅智彦さんに聞きました。
三島食品(広島市)が8月1日、混ぜごはんの素「鮭 ひろし」(希望小売価格130円)を発売しました。同社はこれまでも「ゆかり」「かおり」「あかり」「ひろし」など、まるで人の名前のような商品を展開しています。なぜ、食品にこうした名前を採用しているのでしょうか? 同社広報の新宅智彦さんに聞きました。
「鮭 ひろし」は広島菜と紅鮭を組み合せた混ぜごはんの素。広島菜の明るい黄緑色と、紅鮭のピンク色が目を引きます。「鮮やかな見た目だけでなく、ご飯との相性がいい紅鮭のうまみを味わうことができるよう仕上げました」(新宅さん)
「鮭 ひろし」は、同社が2021年2月に発売した混ぜごはんの素「ひろし」のシリーズ商品です。広島菜を主原料として使用した「ひろし」は、1年間の販売目標を1カ月と2週間で達成するという大ヒットを記録。この「ひろし」の特徴は生かしつつ、弁当やおにぎりの他、パスタやサラダのトッピングとしても使える商品として生まれたのが「鮭 ひろし」です。
「発売当初からSNSなどで取りあげていただき、好評価でスタートしました」(新宅さん)。発売から約1カ月間で、年間目標の25%ほどを売り上げたそう。先輩「ひろし」に負けずとも劣らない勢いです。
さて、気になるのは「鮭 ひろし」という名前です。過去の商品名から考えると「ひろし (紅鮭入り)」となる可能性が高かったとのこと。ですが、あえて「ひろし」の前に「鮭」を付けることで名字みたいに見える、という開発担当者の遊び心が生かされました。ちなみに「鮭」の読み方は、この場合「さけ」が正しいそうです。
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