暗号資産の業者が撤退 口座の残高はどうなる?(2/2 ページ)
ビットコインなど暗号資産の業者が「撤退」する際には、口座から残高を引き出しておく必要がある。うっかり口座に残したままにしてしまった筆者の実体験を基に、取り戻すのに必要な手続きをまとめる。
供託金の受け取り 郵送か窓口か
実際に供託金を受け取る手続きをしてみました。東京法務局によれば、郵送または窓口(九段下)の2通りがあるそうです。
すでに印鑑登録をしていて「印鑑登録証明書」を取れる人なら郵送が簡単そうです。マイナンバーカードを利用した「コンビニ交付」なら、手数料200円で取得できます。
こうした手続きでネット銀行は不可という場合もありますが、「国庫金の振込先」として対応していれば問題なさそうだったので、楽天銀行を指定したところOK。郵送から約2週間でお金が振り込まれました。
供託にはオンライン申請の仕組みもあるようですが、今回のような払渡請求には専用のソフトウェアが必要となっており、基本的には定期的に手続きをする人向けという印象です。
供託という仕組み自体、少額のお金の取り扱いはあまり想定していないのかもしれませんが、結局のところ必要なのは個人と国の間でお金をやりとりするための本人確認です。
そうであれば、スマホとマイナンバーカードを使って簡単に申請できる方法があっても良いのではないかと思うところです。
書き手:山口 健太(やまぐち・けんた)
1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。
ヤフーニュース個人:「ITジャーナリスト2.0 山口健太」
Twitter:@yamaguc_k
公式Webサイト:山口健太
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