「立ち寝仮眠ボックス」の寝心地は? 開発の狙いを聞いた:経済の「雑学」(2/4 ページ)
「立ち寝」という新しい休息スタイルを提案し、注目されている立ち寝仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」。一体どんな寝心地なのか、体験してきた。
すごく眠たいときは、ウトウトできるかも
ジラフナップは、近未来をイメージした「スペーシア」と森の中をイメージした「フォレスト」の2つのラインアップがある。スペーシアは音や光を遮断しやすく、フォレストはそれよりも音や光が入りやすい。
立ち寝の体制を整える工程は、やや複雑だ。まず足裏を足裏パッドに固定させて、次にすねをパッドに預ける。続いて、お尻のパッドの高さを昇降スイッチで調整する。最後に、アームパッドを下ろして高さを調整すると、立ち寝スタイルとなる。
実際に入ってみると、身長153センチ、やや細身の筆者でも狭く感じた。そして、お尻パッドやアームパッドの位置調整が難しい。立ち寝するのにしっくりくる位置を探ってみたが、何せ初めての態勢である。これがベストポジションなのかは確信が持てなかった。
10分間寝てみた感想は、すごく眠たければ寝られるかもしれない。筆者は足裏が固定される感覚が気になってしまい、リラックスするのが難しかった。ただ、あえて熟睡しづらい仕様にしているので、若干の違和感があるぐらいでいいのかもしれない。
筆者が体験したスペーシアは、周囲の音や光はそれほど気にならなかった。ただ、顔を扉側に向けると少しまぶしさがあり、若干の音は聞こえる。アイマスクとノイズキャンセリングイヤホンを装着すると、より眠りやすいはず。
結論として、体格や好みの就寝スタイルによって心地よさが大きく異なりそうだ。実際、体験していた記者たちの反応も「意外と快適」「落ち着かない」など異なっていた。慣れてくると違和感が薄れ、眠りやすくなるのかもしれない。
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