「あれ、なに?」と思わず声が出る“乗り物”の正体 沖縄の街でゆるりゆるり:経済の「雑学」(1/3 ページ)
沖縄本島の中部に位置する北谷町で、ちょっとユニークな乗り物が走行している。夕方から夜にかけて映像を映し出しながら走っている乗り物の正体は……。
沖縄本島の中部に位置する北谷(ちゃたん)町。那覇空港からクルマで40〜50分ほどのところにあるが、この町の美浜エリアの魅力はなんといっても異国情緒あふれる南国リゾートを堪能できることだ。
ショッピングや食事を楽しめる「美浜アメリカンビレッジ」があったり、人気の「アラハビーチ」や「北谷サンセットビーチ」でまったりしたり、有名なホテルが並んでいたり。南国リゾートの気分だけでなく、まるで米国にいるかのような雰囲気も漂っているが、夕方に街中を歩いていると「あれ、なにっ!?」と思わず指をさしたくなる“乗りもの”が走行している。ヤマハ発動機とソニーが共同で開発したエンターテインメント車両だ。
車両名は「Sociable Cart(ソーシャブルカート):SC-1」(以下、SC-1)。外形寸法は3135×1306×1830mm(全長×全幅×全高)で、定員は5人。車内に49型4K液晶モニター1台、車外に55型4K液晶モニター4台を搭載している。
街中を時速5〜6キロで走っているので、ゆっくりゆっくりといった感じだ。SC-1の特徴は、イメージセンサーを車両の前後左右に搭載していて、その映像を車内のディスプレイに映し出せること。さらに、ソニーが開発した実際の景色とCGを合成する融合現実映像(Mixed Reality)を搭載したことによって、車窓がエンタメ空間になるのだ。
これまでどんなコンテンツを提供してきたのかというと、首里城の歴史などを紹介したり、海の中を走れるような映像であったり、お化け屋敷のような空間を演出したり。観光客を中心に利用者はじわじわ増えているようで、先に走行したホテルや植物園よりも乗客は1.5倍ほど多いという。
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