社内がどんどん賑やかに! 総務のプロが説く「3つのコミュニケーション策」の生かし方:「総務」から会社を変える(1/3 ページ)
社内コミュニケーションを活性化する施策はいろいろとある。しかし、それぞれの施策をやみくもに実施しても効果は限られる。では、どうしたらいいか。組織を活性化させる3つのコミュニケーション策と、その生かし方について、月刊総務の豊田氏が解説する。
社内報、社内イベント、オフィスレイアウトの工夫──組織を活性化する施策はいろいろとある。
しかし、それぞれの施策をやみくもに実施しても効果は限定的だ。それぞれの施策の効果を把握して、連動させていかなければ、実効性のある社内コミュニケーション活性化施策とはならない。
組織を活性化させる施策の連動性とはなにか。(1)お互いを知るきっかけの提供、(2)偶発的な出会いの仕掛け、(3)意図された出会いの仕掛け。この3つのフェーズを用いた、総務ができる三位一体のコミュニケーション活性施策について説明しよう。
(1)まずは、お互いを知るきっかけの提供から
「社内コミュニケーションの活性化」と聞いて何を思い浮かべるだろうか? 社内で、チームの垣根なく従業員同士が活発にコミュニケーションをとっている状態だろうか。
ここかしこでコミユニケーション=会話が生まれる状態にするには、社員がお互いの情報を持っていることが前提となる。つまり、誰がどの部署でどのような仕事をしており、どのようなプライベートを送っているのか。お互いがどのような人間なのかを知り、理解しておくことが必要となる。
社内報を創刊する際、社内報でどのようなことが知りたいかというアンケートを取ることが多い。すると、どの企業でも「どのような部署があるのか、どのようなメンバーがどこに居るのかを知りたい」という要望が上位に来るものだ。部署紹介、人物紹介の企画がそれに該当する。そして多くの場合、最も人気のある企画となる。
企画を通じて、コミユニケーションをとる相手のことが分かり、会話のきっかけが見つかる。当然、同一部署内ではリアルな自己紹介がそれに該当する。社内報の部署紹介、人物紹介はメディアを通じての自己紹介となるわけだ。
会話のきっかけの提供は社内報だけではない。イントラ内のWeb社内報でも可能であるし、壁新聞、今では、デジタルサイネージも効果的だ。
壁新聞やデジタルサイネージは複数人で一緒に見ることができるので、記事を酒の肴にして会話が盛り上がる。デジタルサイネージは設置場所にも工夫したい。手持つ無沙汰状態となる場所、コピー機の前、食堂の券売機の前、エレベーターホールに設置すると、待ち時間によく見られるという。
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