月額5万5000円のサブスク別荘が好調 なぜ“入会待ち”が続くのか:解約しない人の傾向(2/5 ページ)
月会費5万5000円でセカンドホームを持てるサブスク別荘「SANU 2nd Home」が、2周年を迎えた。運用開始からずっと「会員待ち」がいる人気ぶりで、続々と新たな拠点が開業している。人気の秘密は……。
愛犬と宿泊、カーシェア、次々と新サービスが誕生
現状の拠点は、いずれも都心から3時間以内にあり、1棟が独立した「SANU Cabin(サヌキャビン)」、連棟・メゾネットタイプの「SANU APARTMENT(サヌアパートメント)」、一軒家をリノベーションした「Renovation Series(リノベーションシリーズ)」の3つのタイプがある。
さらなる拠点のオープンも控えており、それらも加味すると各拠点の最大収容人数は4〜8人となる。Wi-Fiにワークデスク、プロジェクター、アメニティーなどが完備され、キッチンには調理器具や基本的な調味料も。日常の延長のような体験ができる。
リリース後、サービスが拡充されている。サウナ完備や愛犬と宿泊できる拠点が登場し、カーシェアリングや子ども一時預かりサービス(現状は八ヶ岳拠点のみ)も利用できるように。
「当社では、定期的に会員にインタビューをしていて、新サービスの多くは会員の要望から生まれています。特に愛犬と宿泊できる拠点やカーシェアリングは好調で、『Dog friendlyの数を増やしてほしい』といった声も聞かれています」
リリースからしばらくは、メインターゲットである30〜40代の利用者が大部分を占めていたが、最近は50代も増えている。繰り返し通う前提であるためか、自然のなかで静かに過ごしたり、リモートワークをしたり、家族や友達とのんびりしたりと、観光メインの旅行とはやや滞在目的が異なるようだ。
23年4月には法人向けの「SANU 2nd Home for Business」もスタート。1口で年間30泊まで利用可能とし、チームビルディングのための合宿や福利厚生で利用されている。スポーツアパレルメーカーのゴールドウインや再生可能エネルギーを手掛ける自然電力などが導入しており、会員枠は現状すべて埋まっている。新たな拠点がオープンすると、法人の会員枠も増えるそうだ。
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