OpenAIの元CEOアルトマン氏、マイクロソフト入社へ 理由は?:ナデラCEOが投稿
米マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは11月20日(日本時間)、米OpenAIでCEOを務めたサム・アルトマン氏と、元幹部のグレッグ・ブロックマン氏がマイクロソフトに入社すると発表した。
米マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは11月20日(日本時間)、米OpenAIでCEOを務めたサム・アルトマン氏と、元幹部のグレッグ・ブロックマン氏がマイクロソフトに入社すると発表した。
マイクロソフトがアルトマン氏を欲しい“ワケ”
OpenAIは18日の時点で「取締役会とのコミュニケーションにおいて常に率直でなく、取締役会の責任を果たす能力を妨げている」との理由から、アルトマン氏がCEOを退任すると発表していた。事実上の解任とみられる。
そこから2日足らずで、マイクロソフトが今回の発表をするに至った。ナデラCEOはXで以下のようにコメントしている。
「(両氏と両氏の同僚が)マイクロソフトに加わり、新しい高度なAI研究チームを率いることになったニュースを共有できて、非常にうれしく思っています。 私たちは、彼らの成功に必要なリソースを提供するために、迅速に行動できるのが楽しみです」
ナデラCEOは、マイクロソフトがOpenAIと協業を続けることも明かした。その上で以下のように述べている。
「製品ロードマップ、(同社のイベント)Microsoft Igniteで発表した全てのことを革新し続ける能力、顧客とパートナーの継続的なサポートに自信を持っています。私たちは(OpenAIの新CEO)エメット・シア氏や新しいリーダーシップチームと知り合い、彼らと協力できることを楽しみにしています」
アルトマン氏は6月に来日。慶応義塾大学で学生に向けて講演するなど、世界各国を行脚し、生成AIの“顔”として注目されてきた。慶応大学で「生成AIで人類はよりクリエイティブになる」と述べたのは印象的だ。
OpenAIのCEO退任のニュースから一転して、衝撃の展開となった。
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