中古スマホって“ガチャ”だよね? 外資系の「整備品」が3倍ペースで伸びている背景:新品みたい(4/5 ページ)
「中古スマホ市場」が盛り上がっている。フランス発のスタートアップ「Back Market(バックマーケット)」では、中古品の品質を最大限に引き上げることで急成長している。日本市場ではどんなことをしているのかというと……。
欧州では20〜30%が中古スマホに
創業から9年が経過したバックマーケットは、23年現在18カ国で事業を展開している。資金調達額を基準にしたフランスのスタートアップランキングでは、3位(22年)にランクインしており、同国での知名度は日本における「メルカリ」に匹敵するほど高いという。
「欧州では、スマホ市場全体の20〜30%が中古品になっています。日本と比較してエコの意識が強く、電化製品の大量生産、大量消費によるCO2の排出量増加や電子機器の廃棄による有害な金属の影響を抑えなければいけないという風潮が見られます」
そういった意識も後押しとなり、リファービッシュ製品を選ぶ人が増えているそうだ。加えて、欧米の広告キャンペーンで「リファービッシュ製品はカッコいいものである」とメッセージを打ち出していることも、中古市場の拡大に役立っている。
最近では「Let Them Buy New(新品を買わせる)」と銘打ったキャンペーンを、あえてアップルの新製品発表会と同日に仕掛けて話題を呼んだ。「この日に発売される極秘の新型スマホは、それ以前の製品よりも持続可能で手頃な価格だ」と予告したうえで、発表会の当日に、それが「リファービッシュスマホである」と明かしたのだ。
時に挑発的な姿勢で「新品よりもリファービッシュ製品を選ぼう」と強いメッセージを送り続けることで、エコ意識の強い欧米層の支持を獲得してきたようだ。23年9月にYouTubeで公開された最新キャンペーンの動画は、282万回も視聴されている。
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