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中古スマホって“ガチャ”だよね? 外資系の「整備品」が3倍ペースで伸びている背景新品みたい(3/5 ページ)

「中古スマホ市場」が盛り上がっている。フランス発のスタートアップ「Back Market(バックマーケット)」では、中古品の品質を最大限に引き上げることで急成長している。日本市場ではどんなことをしているのかというと……。

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ターゲットは「新品を買う」層

 バックマーケットの利用者層を見ると、20〜30代の若年層が50%以上を占めており、約3分の1が女性となる。


ターゲットとしている若年層がメインの利用者となっている(バックマーケット提供)

 「従来の中古スマホやパソコンの購入者は、中高年の男性がボリュームゾーンです。ただ、当社がターゲットとしているのはその層ではなく、普段は新品のスマホやパソコンを買っている若年層や女性です。新たな顧客層を開拓するのが、当社の役割だと思っています」


23年上半期の人気商品は上記のとおり。iPhoneやMacbookは、20〜21年に発売された製品が上位を占める(バックマーケット提供)

 これまで、あまり中古スマホを購入してこなかった若年層や女性を狙うにあたり、Webサイトにも工夫を凝らしている。


グレードごとの最安値とベストコンディションの製品だけが表示される仕様(バックマーケットの公式Webサイトより)

 「当社のサイトは“選びやすさ”を重視しています。例えば、複数のリファービッシャーが同じ機種を販売している場合、サイト上にはもっとも条件がいいものだけが表示されます」

 一方で、競合にあたる某サイトの場合、「iPhone SE 128GB 中古」などど検索すると、該当商品がすべて表示される。製品ページでは実物写真が掲載されているので、購入前の安心感はあるかもしれない。ただ、数十、数百にわたる製品ページを細かくチェックするのは現実的ではないだろう。

 バックマーケットでは、迷う要素を減らして新規層の購入を後押しした結果、若年層や女性が一番の顧客層になっているという。

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