「iPhone 8」は「iOS 17」対象外 中古の売れ筋は変わる? 専門家の見解は:人気端末(1/2 ページ)
米アップルが「iOS 17」を公開。今秋の正式リリースを予定する中、新機能に加え、新iOSの対応機種にも注目が集まっている。ネット上では中古市場で人気が高い「iPhone 8」が対応機種から外れたことが話題となっている。
米アップルは6月5日(現地時間)、「iOS 17」を公開した。今秋の正式リリースを予定する中、新機能に加え、新iOSの対応機種にも注目が集まっている。ネット上では中古市場で人気が高い「iPhone 8」が対応機種から外れたことが話題に。中古市場への影響はどうなのか、専門家に聞いた。
中古販売数で約2年間トップを記録した「iPhone 8」
iPhone 8は2017年9月発売の機種。廉価モデルの「iPhone SE」シリーズを除いては、iPhoneで指紋認証「Touch ID」を搭載した最後の機種だった。
為替レートや原材料価格の高騰などで、最新機種では販売価格が10万円以上になることが珍しくないiPhoneシリーズ。これに対し、iPhone 8は発売から約6年が経過しており、近年は中古価格が約2万円前後(64GBモデル)と、発売時の4分の1程度となっている。このため、中古市場では「iPhone 7」(32GB)とともに不動の人気を誇っている。
Belong(東京都港区)が手掛ける中古スマホ販売サイト「にこスマ」が毎月発表する販売数ランキングでは、2月に「iPhone SE(第3世代)」(64GB)と「iPhone SE(第2世代)」(64GB)に抜かれるまで、21年4月の調査開始以来、約2年間にわたって、iPhone 8(64GB)がトップを記録。4月のランキングでは3カ月ぶりにトップに返り咲いており、根強い人気の高さがうかがえる。
同様に発表された22年度の年間販売数ランキングでもiPhone 8(64GB)が2年連続トップになった。同社は年間ランキングについて「コロナ禍でのマスク生活で、指紋認証の利便性が評価された点がTouch ID搭載機種人気の一因」とし「22年3月にiPhone 12シリーズ以降の『Face ID』搭載機種でマスク着用時の顔認証が可能になったが、『高い性能は必要ない』『価格の安さを重視したい』というニーズが高い」と分析している。
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - ファミマの「生コッペパン」1000万食突破 ヒットの要因は“古臭さ”払拭にあり
ファミリーマートが手掛ける「生コッペパン」シリーズの販売が好調だ。同社によると、2月末の発売から20日間で1000万食を突破。なぜ、生コッペパンシリーズを商品化したのか。経緯とヒットの理由を同社広報に聞いた。 - 「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた
回転寿司チェーン「スシロー」の店内で、客が卓上の醤油ボトルや湯呑みを舌でなめる動画をSNSに投稿し、物議を呼んでいる。被害を受けたスシローの運営元あきんどスシローは迷惑行為に「刑事、民事の両面から厳正に対処する」との声明を発表。厳格な姿勢を示し、ネット上で賞賛を浴びている。スシローはなぜ厳しい姿勢を貫くのか。理由を広報に聞いた。 - 「楽天モバイル」はなぜ苦戦しているのか 背景に4つの誤算
2022年12月期決算で、過去最大の3728億円の赤字を計上した楽天グループ。その要因はモバイル事業「楽天モバイル」だ。なぜ苦戦を強いられているのか。筆者が考える三木谷構想4つの誤算をひも解く。 - 「工場の製造が追い付かない」──ファミマの「クリームパン」、4週間で650万個販売 好調の理由を広報に聞いた
ファミリーマートが発売した「ファミマ・ザ・クリームパン」の売れ行きが絶好調だ。販売開始から8日で、クリームパン単体で220万個を売り上げた。1秒に3個売れている計算で、工場の生産が追い付かず、品薄になっているとして、一部の店舗では“お詫び”の掲示物をするほどだ。なぜここまで売れているのか。好調の要因を同社広報に聞いた。 - 「生クリーム好き歓喜」──セブンイレブンの“具なし”「ホイップだけサンド」に反響 商品化の狙いは? 広報に聞いた
セブン-イレブン・ジャパンが10月12日から近畿エリアなど地域限定で販売を始めた「ホイップだけサンド」シリーズがTwitterで話題となっている。商品名の通り、ホイップクリームのみを挟んだ“具なしサンドイッチ”となっている。商品化の経緯を聞いた。 - 正念場迎える「楽天モバイル」 財務戦略に潜む苦難の実情
2022年度決算で、楽天グループ(以下楽天)は最終損益で4期連続かつ過去最大となる3728億円の赤字を計上。財務状況を分析した。 - YOASOBI新曲『アイドル』、『推しの子』主題歌で大ヒット 『ゲッターロボ』主題歌とのMAD動画も話題
アニメ『推しの子』の主題歌に起用された、音楽ユニットYOASOBIの新曲『アイドル』のPV動画再生数が急激に伸びている。公式YouTubeチャンネルに4月13日に公開したPVは、約1ヶ月で8600万再生を記録。累計1億回突破も射程圏内だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.