連載:Q&A 45歳からのIT転職
近年需要が高まるIT人材。ミドル層以上の転職に関する疑問を、Q&A形式で回答します
Q: 43歳でITエンジニアをしています。転職活動の末、ある企業から無事内定をもらうことができました。内定をもらった前後でやっておいた方がよいことはありますか?
内定前後で必ず確認すべきこと
A:労働条件の確認と「動機の言語化」を必ずやりましょう。
条件に月収と賞与しか書かれておらず、他のことが分からない――といったケースはよくあります。雇用形態や給与、働き方や休日、福利厚生などの労働条件は、今後働いていく上でも重要です。
後になってから「知らなかった」という事態を避けるためにも、あらかじめ把握しておきましょう。
また「完璧な会社は世の中に存在しない」という心構えを持っておくことも大切です。どんな企業でも良い面ばかりとは限りません。働いているうちに当然悪い面も見えてきます。入社後に「こんなはずじゃなかった」と思うことが必ずやってくるでしょう。仕事が大変だったりトラブルが起きたりすると、転職そのものを後悔してしまいがちです。
そこで私が転職支援の最後にご本人にお願いしているのが「なぜ自分はこの会社に入ったか」について、言語化することです。入社後に思い悩むことがあったとき、その言葉がよりどころになるからです。
転職して働く環境が変わることは、新しいことが始まることでもあります。事前の確認や準備をしっかりすることで、晴れやかな気持ちでスタートできるでしょう。
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