英国発のカフェチェーン「コスタコーヒー」が上陸 どう戦っていくのか:店舗数を拡大(1/4 ページ)
英国発のカフェブランド「コスタコーヒー」が、日本での国内展開を加速させている。レッドオーシャンのカフェ業界で、コスタコーヒーは競合とどう差別化するのだろうか。
世界30カ国で4100店舗以上を展開する英国発のカフェブランド「コスタコーヒー」が、日本展開を加速させている。
2023年8月に1号店を渋谷にオープンすると、9月に大手町、10月に銀座、12月に福岡空港、学芸大学と続々出店、24年春ごろまでに10店舗の展開を見据えている。国内のコスタコーヒーのカフェ事業を担うのは、ロイヤルホールディングスと双日が23年1月に設立した合弁事業会社の双日ロイヤルカフェ(渋谷区)となる。
グローバルでの店舗数でいうと、23年4月現在、世界83の市場で3万6634店舗を展開するスターバックス(会社四季報オンライン参照)に次ぐ規模のカフェブランドがコスタコーヒーで、欧州ではナンバーワンのカフェブランド(※)だ。
コスタコーヒーの国内展開が加速したのは、19年にコカ・コーラグループがコスタコーヒーを買収してから。20年からコスタコーヒーの業務用コーヒーマシンの導入が始まり、飲食店やレジャー施設など1100拠点以上に設置されている。21年にはRTD(レディ・トゥ・ドリンク:ふたを開けてすぐにそのまま飲める飲料)を、日本コカ・コーラが発売している。
全日本コーヒー協会によると、22年の日本のコーヒー消費量は前年比2.2%増の43万2873トン。コロナ禍でしばらく落ち込んでいたが、人流回復によって外食でのコーヒー需要が増えていると見られる。
こうしたポジティブな状況は後押しになるが、国内のカフェ事業は既存のカフェチェーンやコンビニカフェに加え、挽きたてコーヒーを提供する無人のカフェロボットなども登場し、競争が激化している。コスタコーヒーは、競合とどう差別化するのだろうか。双日ロイヤルカフェの西尾真理子社長に国内の店舗戦略を聞いた。
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