残業時間の多い職種 「設計監理」「建築」を抑えた1位は?
1ヶ月の平均残業時間は21.9時間であることが、パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」の調査で明らかとなった。実働日数を20日とすると、1日1時間程度の残業が行われている中、残業の多い職種とは。
1カ月の平均残業時間は21.9時間であることが、パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」の調査で分かった。実働日数を20日とすると、1日1時間程度の残業が行われている。残業の多い職種TOP3は……?
残業時間の多い職種 1位は?
残業時間の多い職種1位は「プロデューサー/ディレクター/プランナー」(出版/広告/Web/映像関連)となり、前回から+5.1時間の42.2時間という結果に。
同社は「小説やマンガ、アニメなどの人気の高まりや、コロナ自粛が明けたことでリアルイベントの需要が回復し、紙媒体や告知用広告のニーズが戻ったことなどが残業時間増加に影響したと考えられる」と分析している。
2位は「設計監理/コンストラクションマネジメント」(建築/土木系エンジニア、39.1時間)、3位は「建築設計/デザイン/積算/測量」(建築/土木系エンジニア、31.1時間)と続いた。
職種分類別で見ると、「営業」が10位以内に3職種、20位以内には6職種ランクインし、前回調査(10位以内に1職種、20位以内に3職種)から増加した。
同社は「経済活動の回復に伴って営業活動が活発になり、商談の一部も対面に戻って移動時間が増えている、といった要因が考えられる」とコメントした。
残業時間が少ない職種の1位は、前回8位だった「一般事務」となり、残業時間は前回から−2.7時間の10.6時間だった。また、前回1位だった「秘書/受付」は前回から+1.4時間の11.4時間で2位に続いた。3位は「医療事務」(12.0時間)となった。
職種分類別で見ると、1位の「一般事務」を含む「事務/アシスタント」が10位までに5職種、20位以内では7職種ランクインし、前回調査と同じくいずれも最多となった。
年代、職種分類別で平均残業時間を見ると、前回と同じく全ての年代で「事務/アシスタント」が最も少ない結果に。また「事務/アシスタント」「IT/通信系エンジニア」は、前回調査と比べて全ての年代で平均残業時間が減少した。
一方で、残業が多い年代、職種分類のトップ3について、1位は前回に引き続き「30代のクリエイティブ」で30.9時間となった。2位は「30代の建築/土木系エンジニア」(30.0時間)、3位は「50代の建築/土木系エンジニア」(28.5時間)と続いた。
調査は2023年8月23日〜9月1日にインターネットで実施。20〜59歳のビジネスパーソン1万5000人から回答を得た。
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