「ゲーミング着るこたつ布団」が話題 ゲーマーの「寒くても暖房を付けられない」に着目:「次の駅まで」に読めるハナシ(1/2 ページ)
日本の伝統的な暖房器具である「こたつ」。最近では、従来通り机にセットして使うだけでなく、「着る」タイプも登場するなど進化を遂げている。こうした中、ゲーミング家具ブランド「Bauhutte(バウヒュッテ)」を手掛けるビーズ社の「ゲーミング着るこたつ布団」が集めている。開発秘話を同社に聞いた。
日本の伝統的な暖房器具である「こたつ」。最近では、従来通り机にセットして使うだけでなく、「着る」タイプも登場するなど進化を遂げている。こうした中、ゲーミング家具ブランド「Bauhutte(バウヒュッテ)」を手掛けるビーズ社の「ゲーミング着るこたつ布団」(オープン価格1万2800円)は、ゲーマーならではの“悩み”に着目し、開発したところ話題を集めている。開発担当者の望月悠生さんに話を聞いた。
ゲーミング着るこたつ布団は全長230センチ×250センチ。一般的な1人用こたつ(70〜80センチ四方)に対応している。こたつ布団は毛布タイプで、ふわふわとした肌触りのフランネル生地を使用している。通常のこたつ布団と異なるのは、腕を通すためのアームホールと、こたつ布団を背中まで覆って留められるようトグルボタンを搭載している点だ。
ユーザーはこたつに入り、アームホールに腕を通してトグルボタンを背中で留める。こうすることで上半身全体がすっぽりとカバーされ、「こたつと一体化=こたつを着る」ことができるのだ。あらかじめアームホールに通しているので、腕は自由に動かせPCやゲーム操作に支障はない。また、トグルボタンで固定しているので、布団自体がずり落ちにくくなっている。
こたつ布団の天面の表部分には滑り止め加工を施し、こたつの天板をのせた際にズレにくいよう配慮している。かさばらないよう厚みを抑えて設計しているので、もともとのこたつ布団の上に重ねる使い方もできるという。また、こたつ布団がずり落ちるのを防ぐため、ヒモ通し用のハトメ穴を搭載。こたつの脚部とこたつ布団をヒモで結んでしっかりと固定できる。洗濯機で丸洗いも可能だ。
開発のきっかけは、望月さんが自宅のこたつでデスクワークをしていたときに感じた「こたつ布団から出ている上半身が寒い」という不満だった。「全身をこたつで温めるには寝転んで潜り込むか、布団を肩までかぶるしかないのですが、そうすると腕がふさがって何もできなくなってしまいます。『こたつに座ったままでも全身が温かく、快適にゲームやPC操作がしたい』と思い付き、開発に着手しました」(望月さん)
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