スイーツ無人販売所「24」わずか1年で75店に 運営して分かってきたことは?:100種類以上の冷凍スイーツ(2/6 ページ)
スイーツ無人販売所「24」が、全国に続々と誕生している。2023年1月に開業し、24年1月現在は75店舗まで拡大。1年間の運営を通して、どんな課題が見えてきているのか。
ショーケースにスイーツがズラリ。行列店の商品も
取材では綾瀬店を訪れた。約9坪ほどのこじんまりとした店舗内に冷凍ショーケースが5台置かれ、冷凍スイーツがぎっしりと収納されている。同店を経営するのは会社員の方(かた)さん夫妻で、トゥエンティフォー社とのフランチャイズ契約により23年7月にオープン、副業で運営をしている。
「当店は地方の店舗よりも面積が狭いので、常時80種類以上を扱っていて他店より商品数は少なめです。リピーターの方にとっても魅力的な店舗になるよう、頻繁に新商品を入れています」(方理恵さん)
トゥエンティフォー社の山根氏いわく、商品は基本的に本社がセレクトしており、全体のバランスを見ながら決めているとのこと。老若男女に人気の定番商品もあれば、知る人ぞ知るような地方店の商品も。おいしさにこだわり、冷凍スイーツだと感じさせないモノを選んでいるという。
入り口は施錠されておらず、24時間いつでも入店できる。綾瀬店の支払い方法は現金、PayPay、LINE Pay、支付宝(アリペイ)の4種類だが、店舗によってはクレジットカードも使える。
綾瀬店の人気トップ3は、行列ができる人気店「纏(まとい)」の「ショートケーキ缶」、数年前に流行した「ロールアイス」、FLANDERS FRITES(フランダースフリッツ)の「芋菓子屋 みたらし団子瓶」だ。これらは他店でも同様に人気が高いという。
「販売個数だとロールアイスが一番多いのですが、売り上げだと単価が高いみたらし団子瓶とショートケーキ缶のほうが上です」(方さん)
綾瀬店では200円台〜1000円を超える商品があり、「価格のバランスには配慮している」と方さんは話した。商品価格は基本的に全店一律だが、送料の違いなどで若干の変動があるそうだ。
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