スイーツ無人販売所「24」わずか1年で75店に 運営して分かってきたことは?:100種類以上の冷凍スイーツ(3/6 ページ)
スイーツ無人販売所「24」が、全国に続々と誕生している。2023年1月に開業し、24年1月現在は75店舗まで拡大。1年間の運営を通して、どんな課題が見えてきているのか。
全国に75店舗、どんな人が利用しているのか
23年1月に開業してから、ほぼ毎月新店舗がオープンしており、すでに75店舗に拡大。地方の店舗が多いが、これはトゥエンティフォー社の戦略で、幅広いスイーツを手に取る機会が少ない地方にフォーカスして出店していると山根氏。
「東京23区からもフランチャイズの希望がありますが、都心での出店は当社の考えとは異なっており、都心の賃料ではビジネスモデル的にリスクを伴うとお伝えし、了承のうえで出店してもらっています」(山根氏)
1カ月の全店の来店者数は、23年12月の数字で約10万人にのぼる。オープン当初の客単価は2000円以上と高く、落ち着いてくると1300円ほどに。12月にオープンした鹿児島店は好成績で、初月(30日間)で売り上げが2000万円を超えたそうだ。オープンからしばらく行列ができていたとか。
「鹿児島店の数字はインパクトがありました。鹿児島は九州のなかでも人口が多く、都心から離れているのでトレンドの情報や商品が入ってくるタイミングも遅れがちです。感度が高い方はいるものの商品が手に入りづらい環境が、売上増に貢献したのだろうと」(山根氏)
来店者の約7割が女性で20代後半〜30代がメインだが、家族連れや1人で訪れる男性もいるという。綾瀬店で混み合うのは、午後8時〜午後10時だそうだ。
筆者が綾瀬店に滞在していた午前中の約1時間では、30代前後の男性、20代らしき女性2人組、30〜40代ぐらいの女性が来店した。すでに買いたい商品を決めていたのか、数点をサッと選んで短時間で退店していった。
「近隣の方やリピーターの方は購入点数が少ないのですが、やや遠方からクルマで来る方はまとめ買いされますね。大勢が集まるお正月はまとめて買っていく方が多く、客単価が非常に高かったです」(方さん)
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