スイーツ無人販売所「24」わずか1年で75店に 運営して分かってきたことは?:100種類以上の冷凍スイーツ(4/6 ページ)
スイーツ無人販売所「24」が、全国に続々と誕生している。2023年1月に開業し、24年1月現在は75店舗まで拡大。1年間の運営を通して、どんな課題が見えてきているのか。
開業1年が経過して見えてきた課題は?
エリアによって売れ行きに違いはあるものの、出店すると一定の集客があり、オープン時は行列ができることも少なくない。「当社でしか扱えない商品があり、選ばれる理由になっている」と山根氏は話す。
ブランドの店舗は遠くて足を運べない、冷凍の通販だと送料が高くつく、といった理由から顧客は24に訪れるのかもしれない。運営側の視点では、流行り廃りがあるスイーツを入れ替えられる、無人で運営できるといった点が大きなメリットだという。
好調に推移している一方で、いろいろな課題も見えてきている。無人でのオペレーションには難しさが伴うようだ。
「バーコードを使わないレジシステムであり、打ち間違いや入力の不備(最後のチェックアウトボタンまでたどりつかない)が比較的あります。万引き被害は半年間で3回ほどありました。同一人物の犯行であることは分かっていて、警察に捜査してもらっています」(方さん)
「本店などは緊急連絡先として電話番号を店内に掲示していて、夜中でも電話がかかってきます。特に混み合うオープン初期は機械の故障などが多いので、その対応には苦労しますね。万引きは起きていると思いますが、有人の店舗とリスクは変わらないだろうと。あとは深夜に店の前にたむろする人がいて、近隣から『うるさい』という苦情もありました」(山根氏)
店によっては集客に苦労することもある。綾瀬店では近隣にチラシをまいたり、Instagramの広告を打ったりすると集客が増えるが、マーケティングを怠ると集客が伸び悩むそうだ。
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