インタビュー
スイーツ無人販売所「24」わずか1年で75店に 運営して分かってきたことは?:100種類以上の冷凍スイーツ(5/6 ページ)
スイーツ無人販売所「24」が、全国に続々と誕生している。2023年1月に開業し、24年1月現在は75店舗まで拡大。1年間の運営を通して、どんな課題が見えてきているのか。
専門店の次に選ばれる第2、第3の候補に
トゥエンティフォー社には、2年後をメドに200〜300店舗まで広げたい意向がある。
「クルマで来店する方も多いですし、商圏が広いビジネスだと思っているので、むやみに広げるつもりはありません。一方で全国の方にスイーツを届けたい気持ちがあるので、バランスを見て店舗を拡大できたらと」(山根氏)
一番の差別化戦略は「他社では買えない商品」を増やしていくこと。ビジネスモデルそのものがシンプルだからこそ、商品の魅力で選んでもらうことが重要だというのが同社の考えだ。
「そもそも専門店があってこそのビジネスだと考えていますが、まずは消費者の身近にある第2、第3の選択肢になることを目指します」(山根氏)
23年6月、トゥエンティフォー社ではマンハッタンロール社と事業譲渡契約を締結し、ロールアイス事業を譲り受けている。そのため現在、ロールアイスは自社商品となる。
現在の課題を尋ねると、「自社の体制構築」と「商品単価」の2点をあげた。
「好調ではありつつ、ちょっと急成長しすぎたなと。現在9人の社員が所属していて半分は広島の事務所で働き、それ以外はリモートワークをしています。今、コンセプトを『スイーツのテーマパーク』から、『全国のスイーツをより身近に』という方向性に変えようと考えています」(山根氏)
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