すかいらーくの新ブランド「桃菜」が好調 バーミヤンで実験をして「飲茶」で勝負してみた(2/5 ページ)
すかいらーくHDの新ブランド「飲茶TERRACE桃菜」が好調だ。支持を得ているのは「飲茶の食べ放題」で、リーズナブルな価格帯で本格的な飲茶を提供する。同社の担当者に事業戦略を聞いた。
バーミヤンでの実験を経て、23年に立ち上げへ
桃菜を立ち上げる以前、すかいらーくホールディングスでは、22年2月24日〜3月11日にバーミヤンで「飲茶食べ放題」の実験をしている。首都圏の15店舗のみ、平日午後5時まで提供したところ、予想を上回る反響があったという。
「バーミヤンでは実験以前から点心類を販売していて、人気商品の一つでした。一度にさまざまな種類を食べたいニーズがあるのではないかと考え、点心類にフォーカスした施策として『飲茶食べ放題』を企画しました」(上松氏)
ドリンクバイキング付きで全26種類の食べ放題を1649円で提供したところ、SNSを中心に話題を集め、1店舗当たり1日80食を記録するほど盛況だった。
同企画では、バーミヤンのメイン顧客である40代以上の男性やシニア層とは異なる20〜50代の女性客が多く利用していた。バーミヤンと比較して、初来店の顧客も多かったそうだ。
「当初は1カ月間ほどを想定していましたが、予定数をオーバーしたため約2週間で終了しました。実験で課題となったのは、通常のオペレーションと共存させる難しさです。反響の良さも踏まえると、バーミヤンで継続して拡大させるより、新業態として切り分けたほうが良いという結論にいたりました」(上松氏)
そうして、23年2月にバーミヤンからの業態転換として1号店の鶴川店がオープン。メディアからも注目され、1日中行列が絶えない状態が約2カ月も続いた。その他の店舗も、頻繁に行列ができる混雑ぶりで、特に三鷹店、南砂店は反響が大きかったという。
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