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実現すれば世界初? 特急車両に水素エンジンを載せる? JR東海と組んだベンチャーに聞く:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(3/9 ページ)
JR東海が2023年12月、鉄道車両向け燃料電池の模擬走行試験を公開した。鉄道の脱炭素の多くが燃料電池方式で、水素エンジンは鉄道業界では初耳。JR東海は、この水素エンジンをi Laboと開発するという。i Laboとはどんな会社か、さらに水素エンジンの仕組みと可能性などを取材した。
JR東海と共同開発に至ったきっかけ
小松: トラック用エンジンを改造して、このアイデアはエンジン発電機も対応できるという方向性を見出したところで、JR東海さんからお声がけいただきました。
杉山: 「H2&FC(水素燃料電池)EXPO」でのことですね。
小松: その時は「確認しに来ました」という感じだったと思います。水素エンジンに注目して、いろいろと共同研究する相手を探していたそうです。JR東日本さんはFCVハイブリッドの燃料電池電車を開発したけれども、FCV以外の他の方法も確認してみたい、試してみたいというお話でした。「道は1本ではないはずだ」ということで、探してみたら弊社がヒットしたそうです。
杉山: 最終的に一つの正解にたどり着くだろうけれども、今考えられるすべての方法を試したいということですね。トヨタがハイブリッド、燃料電池、水素などいろんな取り組みをしていることに似ています。
小松: モビリティ(自動車)のことばかり考えていたので、鉄道会社と一緒に仕事するなんて思ってもいませんでした。
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