コラム
公園が多い路線はどこか? 首都圏を詳しく見る:関東の私鉄沿線格差(2/5 ページ)
公園、といってもいろいろなタイプがある。宅地しかないような住宅街の小さな公園から、都市計画に位置づけられた大規模な公園まで、さまざまである。
次に東急沿線を見てみよう。
東横線では、中目黒に中目黒公園、学芸大学に区立碑文谷公園、田園調布には大田区立宝来公園がある。多摩川駅近くには田園調布せせらぎ公園と多摩川台公園がある。
元住吉近くには川崎市中原平和公園、日吉には日吉の丘公園、綱島には綱島公園、大倉山には大倉山公園とある。いずれも全体的に広めにつくられた公園だ。白楽には白幡池公園があり、横浜までは大きな公園はない。地図には出ていないような、小さな児童公園が中心の路線となっている。
池上線沿線には、洗足池に洗足池公園、大井町線沿線には下神明に品川中央公園、戸越公園には戸越公園や文化の森がある。田園都市線と合流する二子玉川には二子玉川公園がある。
田園都市線は、渋谷寄りでも公園が充実している。池尻大橋に目黒区立東山公園や世田谷公園があり、駒沢大学には駒沢オリンピック公園がある。用賀には砧公園、二子玉川には前述の二子玉川公園のほかに、多摩川二子橋公園がある。
神奈川に入ると、住宅地のなかにある中規模公園が多い。宅地造成にあたり、地域の環境を整備することを大切にしたと考えられる。東急沿線では、以前からあるような路線では小さな公園と一部の大きな公園、田園都市線沿線では線路を敷く際にエリアによって大きな公園と小さな公園を計画的に配置している、と考えるのが妥当だろう。ただし、東急電鉄は比較的短距離の路線なので、京急と比較すると、郊外の大きな公園が少ないとはいえる。
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