インタビュー
70年代に流行った「色変わりペン」が人気 51万本も売れた秘密を聞いた:サンスター文具のデコット(4/5 ページ)
サンスター文具の色変わりペン「DECOT (デコット)」シリーズが売れている。2024年1月末時点でシリーズ累計出荷数が約51万本とヒット商品に。開発の背景と発売後の反響を聞いた。
第二弾は「色変わり」も追加して16色を展開
第一弾のヒットを受けて、23年12月には第二弾の「デコット2」を発売。第二弾は白抜きに加えて、色変わり(共に全8色)タイプもあり、全16色を展開している。
「色変わりは検証に時間がかかるため、先延ばしにしていた事情があります。色の組み合わせのバリエーションが無数にあるので、どんなものが好まれるのか社内で検証しました」
最終的に人気を集めた組み合わせを中心に選びつつも、それほど人気ではないが色の違いが分かりやすい「イエロー×バイオレット」といった組み合わせも採用した。商品として打ち出す際にインパクトが出しやすいと考えたためだ。
第一弾が好評だったこともあり、第二弾は発売から数日で出荷数が約27万本に達した。複数種類を買う人もいて、中には全種類をまとめ買いする人も。セット商品は用意しなかったが、「色で迷ってしまうため8本セットがあれば買いやすかった」という要望が多数あったと大杉氏は明かした。
関連記事
- コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」、1万台以上売れた秘密
子どもが小学校に入学すると、多くの親は子どもがきちんと勉強してくれるかどうかについて不安を覚える。そんな不安を解消するために、文具最大手のコクヨは、IoT技術を用いた親子間コミュニケーションで子どもの学習意欲を引き出すことを目指した。そのために開発されたのが、「しゅくだいやる気ペン」だ。 - 「箱型の授乳室」が600台を超えた 利用者データから分かってきたこと
哺乳瓶のイラストが書かれた木製のベビーケアルーム「mamaro」(ママロ)が増えてきた。特徴は、プライバシーが保たれた鍵付きの個室で授乳やオムツ替えができること。利用データの取得も可能なのだが、それによって何がわかってきたのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.