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70年代に流行った「色変わりペン」が人気 51万本も売れた秘密を聞いたサンスター文具のデコット(3/5 ページ)

サンスター文具の色変わりペン「DECOT (デコット)」シリーズが売れている。2024年1月末時点でシリーズ累計出荷数が約51万本とヒット商品に。開発の背景と発売後の反響を聞いた。

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第一弾が想定外の売れ行きに

 デコットの第一弾はノートのデコレーションなどを好む女子中高生をターゲットに定め、パステルカラーのラインアップをそろえることに。当時、色変わりよりも技術が安定していた「白抜き」での展開とした。

 「ノートや手帳の見出しなどをさりげない色でデコレーションできるよう、主張が強くなりすぎない淡い色を選びました」


第一弾は、パステルカラーの白抜き(全8色)で展開した(サンスター文具提供)

 22年12月末に第一弾を発売すると、「新しい」「おもしろい」などと文具好きの人々の間で話題に。追加生産をしない受注生産となるため、1〜2週間で完売した店舗もあったほど好評だった。

 「6カ月で約21万本の出荷は、想定以上でした。SNSなどで『売り切れて買えない』という声が多数見られたので、もっと多く生産していれば販売数はさらに伸びたと思います」


TODOチェックボックスやイラストなど、デコットの用途は幅広い(サンスター文具提供)

 大杉氏の想定通り、購入者の利用用途は手帳やノート、手紙などのデコレーションが多いようだ。手書きで装飾した手帳やノートのページをInstagramに投稿する人もいる。推し活をしている人は「推しカラー」のペンを購入し、手書きを楽しむこともあるとか。

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